2014年9月10日水曜日

洗脳

「フェデラーとやった方がよかったかもしれない」

錦織の敗因はこの一言に尽きる。

勝ったと思った時、
彼はすでに負けていたのだ。

今朝も書いたけど、
実力は誰しも認めながら、
下位に取りこぼして横綱になれない、
稀勢の里のようにだけはならないで欲しい。

たぶん、
いらん心配だと思うけど。

錦織効果は、
はやくもアギーレJで現れた。

武藤と柴崎。

代表に初招集されたばかりの若侍が、
初ゴールを決めてくれた。

テレビでちらっと見ただけだけど、
どちらのシュートも簡単ではなかったと思う。

確か武藤は本田がそばを走っているのに、
一人でドリブル突破して右隅に決めてみせた。

柴崎だって、
ボレーシュートが鮮やかだった。

「当てるだけだった」みたいなコメントしてたけど、
そんな生易しいものではなかったぞ。

あれを「当てるだけ」と言えるところが、
すごいのかもしれない。

というわけで、
本番は4年後なのだから、
昔の名前なんかほっといって、
今の、
これからのピチピチの若手を、
一から鍛え上げた方が、
世界は近いかもしれない。

ま、
それはそれ、
大人の事情っつーもんがあって、
簡単にはいかんのでしょーが。

にしても面白いのは、
勝ったチリッチのコーチがイワニセビッチで、
錦織のコーチがチャン。

どちらも往年の名選手だ。

名選手が名監督になるのは、
案外めずらしいものだけど、
テニスコーチの場合はちと違うのかもしれない。

というのは、
テニスの特にシングルスって、
孤独でしょ。

試合中にコーチにアドバイスもらえるわけでもなく。

コートでは誰でも一人一人きり。

エースを狙えの世界。

そんな彼らには、
実績のある元選手の褒め言葉ほど、
自信になるものはないのかも。

錦織もチャンのことを、
「軽く洗脳してくる」と言っている。

洗脳といえば何だか聞こえ悪いけど、
要は自分に自信を持たせてくれるわけだ。

心技体。

トッププロにおいて、
一番大切なのは、
やっぱり心の部分なんだろうな。

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