「フェデラーとやった方がよかったかもしれない」
錦織の敗因はこの一言に尽きる。
勝ったと思った時、
彼はすでに負けていたのだ。
今朝も書いたけど、
実力は誰しも認めながら、
下位に取りこぼして横綱になれない、
稀勢の里のようにだけはならないで欲しい。
たぶん、
いらん心配だと思うけど。
錦織効果は、
はやくもアギーレJで現れた。
武藤と柴崎。
代表に初招集されたばかりの若侍が、
初ゴールを決めてくれた。
テレビでちらっと見ただけだけど、
どちらのシュートも簡単ではなかったと思う。
確か武藤は本田がそばを走っているのに、
一人でドリブル突破して右隅に決めてみせた。
柴崎だって、
ボレーシュートが鮮やかだった。
「当てるだけだった」みたいなコメントしてたけど、
そんな生易しいものではなかったぞ。
あれを「当てるだけ」と言えるところが、
すごいのかもしれない。
というわけで、
本番は4年後なのだから、
昔の名前なんかほっといって、
今の、
これからのピチピチの若手を、
一から鍛え上げた方が、
世界は近いかもしれない。
ま、
それはそれ、
大人の事情っつーもんがあって、
簡単にはいかんのでしょーが。
にしても面白いのは、
勝ったチリッチのコーチがイワニセビッチで、
錦織のコーチがチャン。
どちらも往年の名選手だ。
名選手が名監督になるのは、
案外めずらしいものだけど、
テニスコーチの場合はちと違うのかもしれない。
というのは、
テニスの特にシングルスって、
孤独でしょ。
試合中にコーチにアドバイスもらえるわけでもなく。
コートでは誰でも一人一人きり。
エースを狙えの世界。
そんな彼らには、
実績のある元選手の褒め言葉ほど、
自信になるものはないのかも。
錦織もチャンのことを、
「軽く洗脳してくる」と言っている。
洗脳といえば何だか聞こえ悪いけど、
要は自分に自信を持たせてくれるわけだ。
心技体。
トッププロにおいて、
一番大切なのは、
やっぱり心の部分なんだろうな。
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