いま最も旬な人と言えば?
逸ノ城ですよ。
い、
ち、
の、
じょ、
う
モンゴル出身力士といえば、
大相撲を席巻している勢力だけど、
彼は他のモンゴル力士とはチト違う。
モンゴルはモンゴルでも、
遊牧民出身。
白鵬や朝青龍って、
いいとこの坊ちゃんなんだけど、
逸ノ城は、
ゲルという移動式の小屋で、
モンゴルの大平原を移り住む、
まぁモンゴルの田舎育ち。
初土俵から5場所目。
まだマゲも結えない、
とくれば、
ついこの間までは、
遠藤が有名だったけど、
逸ノ城の前ではかすんでしまう。
1敗はしたものの、
ここまで10勝。
昨日は稀勢の里、
今日は豪栄道、
ふたりの大関を倒した。
明日はついに横綱鶴竜に挑むのだけど、
そのこと自体がすでにニュース。
普通、
マゲも結えない力士は横綱と当たれないっす。
しかも、
あろうことか、
鶴竜がすでにビビっちゃってる情報。
一般人から見れば「怪物」である力士が、
「怪物」と恐れる逸ノ城。
間違いなく白鵬とも当たるだろう。
その結果如何では、
初入幕初優勝なんて、
トンデモナイことも、
現実味を帯びてくる。
いやいや、
相撲はそんなに甘くない。
という人もたくさんいるだろう。
ぼくもそう思う。
でも、
二人の大関を倒した相撲を見ると、
そうも言ってられない。
192センチ、
199キロ。
とにかく規格外。
小錦が現れた時と同じ、
いや、
それ以上のインパクトがある。
体格だけじゃなくて、
感じとしては、
陸上にボルトが現れた時に似ている。
相撲界の常識を覆す可能性がある。
もちろん、
白鵬には勝って欲しい。
でも、
あのふてぶてしさを見ていると、
いやいや危ないんじゃないの?
と思えてくる。
ある意味ワクワク。
相撲でこんな感情を抱くのは、
ホントに久しぶりのことだ。
今、
大相撲がアツい。
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