2017年8月19日土曜日

地獄

第2次対戦末期の、

日本軍によるインパール作戦。

先日NHKでドキュメンタリーをやってた。

戦死した兵士2万6000人。

無謀な作戦の代名詞にもなっていると、

ウィキペディアにある。

無謀というのは何も、

戦死者の数だけを言っているのではない。

勝つ見込みのない作戦を計画し、

実行し、

かつなかなか中止しなかったこと。

さらに、

戦闘行為そのものよりも、

作戦中止後、

敗走中に死んだ兵士の数の方が多いという、

あまりにも無残な結果の全てを言うのだと思う。

ドキュメントで最も強く印象に残ったのは、

当時の幹部の会話の記録だ。

何人殺せば(敵地を)取れるのか。

これは敵を何人殺せば、

と言う意味ではなく、

味方の兵隊をどれだけ死なせればいいのか、

と言う意味だ。

文章だとうまく伝わらないけど、

要は、

兵隊の命を燃料か何かのごとく考えていたと言うことだ。

だから当然、

インパールを目指す兵士に与えられた食料は3週間分。

その他の補給は一切なし。

実際は数ヶ月経ってもインパールにたどり着けず、

敗走する兵士は、

先に死んだ兵士の肉を食べたと言う。

想像を絶する地獄だ。


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