昔、
10年ほど前までは、
よく怒っていた。
身の回りのこと、
社会のこと。
それはいいように言えば、
理想というものがあって、
それが自分が声を上げることで、
みんなに気づいてもらいたいという思いだったように思う。
自分の発言で他人をコントロールできると思っていた。
気づいて欲しかった。
その頃に比べて随分丸くなった。
それは、
自分の理想と他人の理想が違うということを学んだからで、
世の中には本当に様々な境遇、
価値観の人がいるということがわかって、
必ずしも自分の理想が唯一絶対のものではないと気づいたからだ。
日本は1億通りの理想が混在している。
それを一つの方向に向かわせることは、
至難であり傲慢でもある。
1億人がそれぞれ自分のこと、
家族のことを考えもがき生きている。
であるならば、
自分の理想を他人に説得することはやめた方がいい。
みんながそれぞれの立場で、
日本のことを考える。
僕は僕なりに考えて、
僕はこう思うとは言う。
だがそれを他人に押し付けるのは控える。
政治家諸君は自分の理想を実現しようと頑張るが、
今の僕にその意欲はない。
ただ市井で、
変わりゆく世間を見つめる。
僕の考えなど1億分の1だ。
ただ自分の人生を自分なりに生きる。
そう言うことが自然に受け入れられるようになった。
だから丸くなったのだ。
もちろん許せないことはある。
戦争反対。
憲法守れ、
原発やめろ。
世間と流れが違っても、
僕はそれだけは言い続ける。
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