2018年5月31日木曜日

歳月

14年前に岡山・津山で起きた女児殺害事件。

容疑者が突然浮上して一気に逮捕された。

容疑者は別の女子中学生死傷の罪で服役中で、

犯行の手口が似ているなどの理由で取り調べたところ、

首を絞めたことは認めたという。

女児は刃物で何箇所も刺されていたのだが、

その点は認めていないらしい。

容疑者の記憶も薄れている部分が多いのではないか。

容疑者の心理はわからない。

不思議なのは、

女児の事件が起きる前から、

この容疑者は何回か女児らへの暴行で逮捕されていたということ。

なぜ今まで捜査対象にならなかったのか。

そして逮捕はされたものの、

この事件は物証がほとんどないとされる。

自供以外に犯行を立証する手立てはあるのか。

被害女児の親は毎年、

チラシを配って情報提供を求めていた。

容疑者逮捕ということで、

心の重荷のひとつは取れただろう。

でも当然のことながら女児は戻ってこない。

女児と容疑者には全く面識がなかったようで、

本当に出会い頭に殺されたということになる。

やり切れなさは一生続く。

加古川とかあのあたりでは当時、

似たような女児への事件が相次いだ。

それらの事件との関わりはどうなのか。

容疑者は逮捕されたが、

解明しなければならない謎はたくさんある。

事件解明はまだスタートラインについたばかりだ。

余談だが、

この事件が起きた日、

ちょうどロシアの体育館で大勢の子供がテロリストに監禁されて、

ロシア軍隊が突入したという大事件があった。

だから僕も実は強い印象がない。

14年という歳月は、

被害者関係者には重い日々だっただろうが、

僕は完全に忘れていた。

当事者と外野の温度差もまた感じる。





2018年5月30日水曜日

動画

パリのマンションのベランダに宙づりになった子供を、

マンションの外側の1階からベランダをよじ登って助けたのが、

マリからの不法移民。

リアルスパイダーマンとして一躍時の人に。

その動画を見たけれど、

驚くべき身体能力でベランダから上のベランダへ飛び移り、

最後は子供を片手で軽々持ち上げて助けた。

いとも簡単そうにやっているように見えたけど、

本人曰く、

救助した後急に怖くなって部屋で足が震えていたとか。

一気に首相に面会することになって、

移民権と消防署で働くことになったそうだ。

当然、

彼はそんなつもりでやったわけじゃなく、

ただ子供を助けたかった一心。

不法移民なんだし、

大ごとになったら国外退去になりはしないかとか、

そんなことも何も考えず、

とっさにあの行動に出たらしい。

感動の一コマは一気に全世界に知れ渡ることになった。

今やYouTubeがあるから、

本当に一瞬にして一般人が世界の有名人にすらなる。

動画の威力は凄まじい。

日大アメフトの例の騒動も、

もし動画がなければこんな大ごとにはならなかっただろう。

あのプレー、

いったい何回テレビで流されたか。

90歳のおばあさんが車で人をはねて死なせてしまった事故も、

近くの車載カメラの映像が生々しく報道された。

何かあったら、

まずその場面は動画として撮られれいると考えたほうがいい。

その時の行動が、

日本中から叩かれることにもなるし、

世界中から賞賛を浴びることもある。

一方でプライバシーへの配慮も凄まじい。

さっきテレビを見ていたら、

何十年も前の映像で、

通行人の顔が全てモザイクで隠されていた。

ただの街中の映像なんだけど、

そこまでしないといけないようになっている。

身近な話だと、

僕も先日動画をグループラインにアップしたら、

間髪入れず写っている人からクレームが入り、

削除することになった。

難しい世の中だなぁと思わずにいられない。





2018年5月29日火曜日

岐路

会社の送別会があった。

長年、

同じ職場にいて、

直で一緒にしたことはこの3年ほどだったけど、

また一人、

別の部署に移っていくことに感慨を覚える。

かと思うと、

30年前、

僕より一年後に入って来て後輩が、

別の部署のトップになると知る。

この時期だな。

30年経つ頃に、

サラリーマンは岐路を迎える。

ある者は階段を登り、

ある者はひっそり別の通路に通される。

それが明確になるのが、

だいたい30年ごろだ。

つまり50歳を超えた頃だ。

そこで誰しも自分の来し方行く末を考えざるを得ない。

このまま細々と会社に留まるのか。

まぁ9割9分の人はそうするのだけど。

でもそれはもはや仕事に意欲を燃やすというより、

ただ安定して毎月給料をもらうための要素が強い。

孫がいる人もいるだろう。

このままで幸せならその道を疑いなく進む。

忸怩だる思いを抱えながら踏ん切れず惰性で過ごす者もいる。

そんな中、

今日のプロフェッショナルは、

プロフェッショナルは?と問われ、

何かを捨てることが出来る人だと言った。

考えさせられる言葉だった。

2018年5月28日月曜日

動機

イニエスタが神戸に来た。

3年で32億円。

羨ましい限りだ。

そう言ったら、

友人にたしなめられた。

イニエスタが金のために神戸に来たと思ってるのか?

中東に中国も彼の獲得に動いていた。

おそらく神戸のオファーは最低額だっただろう。

でも彼は神戸に来た。

金じゃない。

金なら彼はすでに死ぬまでに使えきれないほどの額を稼いでいる。

彼の30億円は僕らの300万円ぐらいかもしれないな。

そういう彼を動かしたのは多分、

夢だと。

日本サッカーのために力を尽くす。

その夢に彼は惹かれたにだと。

体格は日本人なみ。

足が速いわけでもない。

卓越した技術とサッカー頭脳。

それで世界に名を轟かせた名選手が、

バルセロナの次に日本に来る。

その彼の気持ちに日本の選手はどれだけ応えられるか。

生イニエスタを見に行こうかな。

月曜日に元町に参ります。よろしくお願いします。
諸事情により延期させてください。すいません。


2018年5月25日金曜日

謝罪

バレない浮気ならしてもいい。

女性がたまにこういうことを言う。

だけど、

そう言う女性に限って、

と言うか、

女性はすべからく男の浮気を見抜く。

嘘は必ずバレる。

一方で男の中には、

浮気がバレても絶対に認めてはならないという意見がある。

たとえベッドの中で裸で二人がいる現場に踏み込まれても、

気持ちは入っていないと言い張れ、

なんて豪語する人さえいる。

男女間のことはともかく、

バレたらとにかく謝る。

言い訳せず誠心誠意謝る。

これが鉄則だ。

なのにこれができない人が多い。

認めたら失うものが大きい人ほどそうだ。

筆頭は我が国の総理だ。

自殺者まで出しておいてまだ、

知らなかったと言い張る。

あらゆる手段を使って。

総理がそんなだから、

日大のアメフト監督やらコーチやらが、

相手QBを潰せと言っておきながら、

それは怪我をさせろという意味ではなかった。

選手が誤解したのだと言いはる。

選手自身があれだけ詳細に会見で明かした翌日に。

正直呆れ返った。

それでなんとか真相は藪の中に持ち込めると思っているのだろう。

ここまで来てまだそう思っている浅ましさ。

定期戦のラフプレーの一つぐらいに思っていたのだろう。

何をそんなに騒ぐのだとたかを括っていたのだろう。

世の中の流れを過小評価し、

初動対応を誤ったのが全てだ。

おそらく今でも、

なんでこんなに世間が大騒ぎするのか理解できていないのだと思う。

単なるボヤだと思っていたら、

家は丸焼け、

大学全体が炎に包まれているのに自分らだけは逃げられると思っている。

嘘を嘘でごまかし、

選手を切り捨ててしまった報いは必ず受ける。

でなければ国民が許さない。

できれば総理にも同じような報いがあるといいのだけれど。

2018年5月23日水曜日

正直

日大選手の会見を見た。

まず、

20歳そこそこの選手が、

あんな大勢のマスコミの前で、

自らの非を謝罪し、

事実関係を正直に話したことは立派だ。

それに引き換え、

学校ぐるみで事実関係をなかなか明かそうとしない大学。

監督は辞任しても大学の人事権を握っているらしく、

大学職員は言いたいことも言えないのだそうだ。

圧倒的権力者に命じられて、

不本意ではあったもののダーティーな行為をしてしまった自分を反省する選手。

好きだったアメフトがそうでなくなり、

今はアメフトに戻る資格もつもりもないと語った。

本意でないことは命じられても断るべきだったと。

僕には体育会の経験はないし、

日本一になるためには、

ある程度のラフプレーは起こりうる。

だからスポーツのプレーが刑事事件になることはほとんどない。

でも、

相手選手を潰すという明確な目的で重傷を負わせたとなれば、

しかもそれが組織のトップの監督の指示だったとなれば、

これはスポーツの枠を超えている。

伊調馨や狛江市の女性職員。

弱い立場の人間が堂々と訴える。

正直に話す。

これはいいことではないか。

東京五輪に向けた良いことだと思う。

そ閉鎖的で絶権力者が選手を支配する体質。

それが変わっていくきっかけになることを願う。

これは何もスポーツ界に限らない。

組織に属するものとして、

他人事ではない。

今回の会見で思ったのは福知山線の脱線事故だ。

日勤教育というしごきで精神に不調をきたした運転士が、

暴走しておきた惨事。

罷り間違っても、

選手が弱かったかからなんていう意見を許してはならない。

理不尽は理不尽だと言える勇気が必要だ。

愛媛県知事が正直に語ったことで国会が揺れている。

下の人間の勇気が組織を変える。

そんなことを考えさせられた。

日大の監督は辞めたけど我が総理はどうするんだろう?

2018年5月22日火曜日

楽譜

6月9日のライブに向けて、

楽譜を準備しようと部屋を漁ってたら、

あるわあるわ。

昔の楽譜がわんさか出てきた。

ここんとこライブはおろか、

セッションも行ってなかったもんなぁ。

初期の手書きのものから、

パソコンを使って作ったものまで、

電話帳何冊分?

なんて言い方はイマドキしないかもしれないけど、

ほんとそれぐらいのが出てきて、

見返してたら、

あんな歌やってたこんな歌やってたと、

すっかり懐かしくなって、、、

結局そんなことしていたら1日が終わってしまった。

本当の問題は歌詞なのだが。

覚えているようで、

すっかり抜け落ちてる!

傷だらけのローラは今でも歌詞が出てくるのに。

若い頃の記憶はすごいわ。

2018年5月20日日曜日

炎上

ようやく日大アメフト監督が関学を訪れ謝罪した。

謝罪の内容はともかく、

SNSでは、

関学を「かんさい学院」と言ったとか、

ネクタイがピンクだったとか、

火に油を注ぐような非難の集中砲火を浴びている。

それはそうなのかもしれないけど、

いわゆる炎上という現象を、

過大評価している気もする。

相手が叩けるとなると、

ここぞとばかりに正論を振りかざして攻撃する人間は、

ほんの一握りだ。

いわゆるクレーマーに近い。

言っていることは正論でも、

あくまで匿名で非難する声は、

ある程度無視していいように思う。

そもそも今回の騒動は、

たまたま動画を撮っていた人がいて、

それをツイッターでアップしたことに端を発する。

是非はともかく、

一昔前ならそんな映像はなかっただろうし、

こんな騒動にはならなかっただろう。

誰もが映像を発信できて全世界に発信できる世の中は怖い。

誰かと会う時、

その相手が録音録画機を忍ばせているということは、

常に考えておかないといけない時代だ。

上司と部下の関係においてですらそうだ。

日大の対応は、

そういう時代を完全に読み違えてしまった。

世の中のけしからんことが徹底的に暴かれ、

ネットで袋叩きに遭う状況は困ったものだけど、

そういう時代だから対応を考えるしかない。

日大の肩を持つ気はさらさらないけど、

あのタックルの場面を1日に何十回?と繰り返すテレビもどうかと思う。

そうやって嵐のように集中攻撃しても、

ものの一月もすれば世間は別の話題に飛びつく。

でも、

当事者の選手は何十年も心の傷を抱えて生きる。

一時的に精神に支障をきたしてもおかしくない。

一種の公開リンチのような現状が健全とは思えない。

それに引き換えこの国の麻生大臣。

アレだけの厚顔無恥ぶりは、

もはや化け物だ。

2018年5月19日土曜日

対極

このブログを書いてから、

というか翌日ぐらいに、

アレを書いておけば良かったと思うことが多い。

日中、

これを書こうとか思いながら、

夜中にパソコンに向かうと、

その時思いついたことを書き出して、

日中の思いなどはどこかに消えている。

まるで夢が覚めたら何も思い出せないみたいに。

こういう生活をしていると、

昼間の思いが夢で、

こっちが現実なのかその逆なのか、

よくわからなくなる。

さっき小平奈緒のAスタジオを見て、

彼女が一分一秒も無駄に生きたくない、

みたいな発言を聞くと恥ずかしくなってくる。

若くしてそういう思いでずっと突っ走って初めて、

金メダルに到達できるのだろう。

真っ直ぐというか、

純粋というか、

僕とは地球の裏側の人のように思える。

無駄、

寄り道、

脱線、

何一つまともに成し遂げず、

ただ心身が傷だらけになって、

日々這いずり回っているのが僕だ。

2018年5月18日金曜日

秀樹

今日は一日、

西城秀樹のことを考えていた。

僕は1974年の紅白で、

快傑ゾロに扮して傷だらけのローラを歌った、

その場面をリアルタイムで見ていた。

40年経ってもまだその姿を覚えている。

今は便利だ。

YouTubeで改めて見た。

当時19歳。

ありえないパフォーマンスだと今は気づく。

昭和のアイドルは歌が下手だ下手だと言われていたけど、

西城秀樹も山口百恵も、

今のアイドルらに比べればはるかに大人っぽく、

歌もうまい。

それに西城秀樹は、

スタジアムコンサートはマイクパフォーマンスの先駆けと言われる。

一般的にはヤングマンが最大のヒットだけど、

個人的にはやっぱりローラだな。

あのうたを今歌いこなせる歌手がいるのだろうか?

ブルースカイブルーの頃から路線を変えて、

その後大ヒットに恵まれず、

脳梗塞になってしまった。

最初の脳梗塞は48歳。

今の僕より若い。

享年63歳。

あまりにも若いけど、

晩年のライブの様子は本音を言えば痛々しくて見ていられなかったけど、

本当に不屈のヤングマンだった。

あらゆる意味で昭和歌謡を支えた正真正銘の大スター。

亡くなって持ち上げるのはなんだけど、

やっぱりそう思う。

彼のルーツはロックでありジャズ。

洋楽から入った人だ。

独特の歌唱、

アクション。

全てオリジナリティあふれていた。

その当時は気づかなかった。

2018年5月17日木曜日

対応

日大と関学といえば、

大学アメフトの東西の雄だ。

その対抗戦で日大の選手がやらかしたラフプレーが、

ワイドショーでも取り上げられる事態になっている。

この話、

ネットでは一週間前ぐらいから問題視されていた。

それがここに至って大手メディアに取り上げられるようになったのは、

問題の大きさもさることながら、

日大側の対応の悪さがある。

ラフプレーで負傷した選手は重傷で、

関学の猛抗議にも関わらず、

日大はHPで謝罪するだけ。

ラフプレーを指事したとされる監督は雲隠れ。

保身に走った危機管理のなさが火に油を注ぐ結果となった。

不祥事が起きた時、

どんな組織でもそうだけど、

なんとか穏便に済ませたいと考えがちだ。

本当は何よりも日大が事態を重大に捉え、

自ら調査し、

然るべき処分を速やかに下すべきだったのに、

後手後手に回ってしまった。

最近特にスポーツ界でこの種の失態が続いている。

大相撲しかり、

女子レスリング然り。

これは日本だけに限った話ではないだろうが、

その後の対応が日本はマズすぎる印象がある。

東京五輪を2年後に控え、

対応を誤ると国際的な日本スポーツ界の信用に関わる。

今回の問題は、

スポーツマンシップという根元に関わる問題だ。

速やかに全容を明らかにしないといけない。

一つ言えるのは、

スポーツ界は、

統括する組織がスポーツ経験者で占められる点があるのではないか。

プレーの上手さ、

実績と組織マネジメントは全く別次元なのに、

OBが幅を利かせる。

プレーヤーとチームや組織運営は切り離して考えないと。

スポーツ庁の鈴木長官の手腕が問われるんだけど、

彼もまた選手出身なんだよな。

火種はボヤのうちに完全に消し止める。

それが何より肝要だ。

2018年5月16日水曜日

集客

6月9日のライブに向けて、

歌の準備もさることながら、

集客も進めなければならない。

ところが、

僕があてにしていた美女軍団がまさかのNG。

美女軍団にはその日、

やんごとなきイベントがあるから、

これはもう納得しなければならない。

同級生にも声をかけているけど、

反応は上々とは言い難い。

みんな忙しいのだ。

最終的には相方の集客力があるので、

楽観はしているのだが、

僕としても手を拱いているわけにはいかない。

これからいよいよ、

いろんな方策を考えねば。

2018年5月15日火曜日

絶滅

僕たち日本人の遺伝子には、

ネアンデルタール人由来のものが2%ほど含まれているのだそうだ。

ネアンデルタール人とは、

ホモ・サピエンスより先に、

アフリカ大陸からヨーロッパに渡ったもう一つの人類。

だが数万年前に絶滅してしまった。

ホモ・サピエンスより大柄で力も強かった彼らが、

なぜ絶滅したのかは謎だったが、

最新の研究では、

彼らは家族単位で生活していたため、

技術の弓矢などの技術の発達が遅れ、

気候変動への対応が遅れたためらしい。

ホモ・サピエンスは力が劣るため集団で暮らし、

だから大勢による技術改良ができた。

とはいえ、

ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は、

同時期に同じ地域で暮らしていたことから、

交配もあったようで、

その遺伝子が今も僕らに残されていると言う。

一方、

交わることのなかったアフリカの人たちには、

ネアンデルタール人由来の遺伝子はないそうだ。

最後のネアンデルタール人が暮らした洞窟も見つかっているらしい。

環境に適応できたものだけが生き残る。

それは今も昔も変わらない。

変わりゆく世の中に対応できない人間は、

いつか滅びていく。

デジタルやAIの時代に生き残るには、

適応するしかない。

まぁその時代には、

僕らはそもそも寿命を迎えてこの世にいないわけだが。

2018年5月14日月曜日

暴対




















本日のレイトショー。

役所広司と松阪桃李主演のヤクザ映画。

舞台は昭和63年の広島。

今の人から見れば30年も前の大昔だろうけど、

僕はちょうど大学から就職するころで、

特に初任ちが岡山だったので、

自分が生きた時代の話として興味深い。

ザラザラした感じの映像が、

当時の雰囲気を伝えてくる。

役所演じる暴対刑事が、

松阪演じる松阪と組むことになる。

松阪からすれば、

どっちがヤクザかわからないような役所のやることなすこと、

理解不能。

でも日々を過ごす中で次第に、

役所の本心に気づいていく。

役所は暴対刑事は調教師だと言う。

ヤクザ同士がなんとか折り合いつけて生存できるよう、

手を尽くしている。

何より堅気の人間が被害に遭うことを避けたい。

その一心なのだ。

彼はこう言う。

暴対刑事の道は綱渡だ。

渡り始めたらただ落ちないように前に進むだけだと。

でも役所は結局、

暴力団に悲惨な殺され方をする。

そこで松阪やようやく覚醒する。

そこからの松阪の演技は鬼気迫るものがあって、

全体として見応えがあった。

昔の任侠映画と違うのは、

あくまで主人公が警察側だと言うことか。

血で血を洗うような世界は悲惨だけど、

昭和の端くれを生きたものとしては、

懐かしい感じがする。

役所はこうも言ってた。

暴力団を壊滅させてどうなるんだ。

あいつらがスーツ着てサラリーマンみたいな格好して、

見分けがつかなくなるだけじゃないかと。

そしてそれは現代まさにそうなっている。

今街中で、

一見それとわかるヤクザに出会うことはまずない。

では彼らは消えたのか。

総数は確かに減ったかも知れないけれど、

多くが地下に潜り、

闇の世界で庶民を食い物にしている。

表面的に綺麗になっても、

一皮むけばどうなのか。

決して肯定はしないけど、

昭和にはああ言う無茶苦茶な、

人間の義理とか人情とか怨念とかがもっと分かり易かったよな。

それは理屈抜きのノスタルジーだ。




2018年5月12日土曜日

堀江

ホリエモンがアナザースカイに出演していた。

この人、

最近でもロケット飛ばすとか、

何やってるかよく分からないけれど、

気になる人物であることは間違いない。

ライブドアでフジテレビを買収するとかやってた時、

彼がしきりに言っていた放送と通信の融合。

当時はどういう意味か分からなかったけど、

最近のテレビやNetflixなんかを見ていたら、

あぁそういうことだったのかと思う。

ただ、

当時の通信回線の早さから言って、

時期尚早だったとは思う。

でも、

この人には先を見通す力があることは間違いない。

そう確信している。

ロケットだって10年先には何か大きな実を結ぶのだと思う。

彼は今、

自宅も持たず、

スマホとスーツケース3個ぐらいを持って、

あちこち移動しているらしい。

ロケットの他にも、

和牛を世界に広めたり、

大阪万博のアドバイザーのようなことをやったり、

とにかく得体が知れないのだけど、

なんとなく金回りが良くてセレブな暮らしをしているようなイメージがある。

でも、

彼だって有罪判決を受けて2年?も刑務所に入っていた時期もある。

彼は自分の本当に言いたいことは理解されないという。

あまりに先を見過ぎていてついてこれないということらしい。

頻繁に本を出しているけど、

企画は大抵出版社の提案で、

そのぐらいの、

ちょっと先を見据えたお話ぐらいが受けるのだそうだ。

彼が言うには、

今の自分のような働き方、

会社にいて社長をやるとかではなく、

面白いと思ったことに周りを巻き込んでいく生き方、

そう言う仕事の仕方ができると言うことが、

時代が変わって来ている証拠なんだと。

今後10年で世の中が大きく変わるだろう。

それは僕もなんとなく感じる。

でもそれがどう言うものかは分からない。

ホリエモンはそれを豊富なインプットから予見して、

好きなように自由に生きている。

彼のような頭脳も度胸もないけれど、

面白い人だなぁと眺めているだけで楽しい。

同じ会社に30年もしがみついて、

単調な暮らしを続けている自分が、

これでいいのかと自問するきっかけになる。

2018年5月11日金曜日

整髪

髪の毛を切り損ねているうちに、

収拾がつかない感じになって来た。

ゴールデンウィーク中は混んでるだろうからさけ、

この日こそと決めて予約しようとしたら、

今度は担当者が休み。

たまたま気温が下がっているので我慢できているけど、

仕事前に行くのはちょっとためらわれる。

そこでいっそ、

自宅近くの初めての美容院に行こうかと、

ホームページを見てみたら、

来月場所が変わるそうで、

馴染みになれそうもないので諦めた。

などといっているうちに、

ますます髪は伸びていく。

実に大したことではないのに、

なぜかフラストレーションが溜まっていく。


2018年5月9日水曜日

現金

会社の近所のスーパーで、

いつも通りセルフレジを使ったのだが、

不覚にも現金を持っていなかった。

焦ったが、

パスケースにクレジットカードが入っていることに気づき、

初めて使ってみた。

クレジットといえばサインが必要と思い込んでいたら、

なんのことはない、

カードを差し込むだけで終了。

あとで知ったのだが、

数千円程度の決済ならサインも暗証番号もいらないらしい。

現金での買い物を重視するのは日本の特徴。

というか、

疑ったことすらなかったが、

世界ではキャッシュレスが加速しているという。

特に中国。

そこには現金に対する不信感があるのかもしれないけど、

キャッシュレスは世界的な流れだという。

でもやはり不安だよな。

ビットコインの話だけど、

電子決済というか、

あるはずの預金がハッキングである日ゼロ円になっているなんて、

想像もできなかったけど現実に起きている。

大手銀行ではまだ起きていないけど、

そんな悪夢が起きないとも限らない。

便利と危険は隣り合わせだ。

それでも時代は着実にカード一枚、

あるいはスマホさえあれば買い物できる時代は一般的になりつつある。

硬貨や紙幣が時代の遺物になる日もそう遠くないかもしれない。


2018年5月8日火曜日

体操

ブレットシュナイダー。

聞きなれない言葉は、

体操の鉄棒の技だ。

H難度。

内村航平にとっても未知の領域だという。

あの、

大会40連覇を成し遂げた体操の天才にして、

その技を習得するのは至難なのだそうだ。

100回やって100回成功する。

目をつぶってても成功する。

そのレベルに達しないと試合では使えないという。

フィニッシュで空中に舞い上がり、

鉄棒の上で1回転する間に体を2回ひねる。

飛んでいる間に鉄棒がほとんど見えない。

そこが難しいのだという。

鉄棒に頭をぶつけるのではないかという恐怖が拭えない。

何ヶ月もかけて何度も何度も挑むが、

バーを掴めない。

10年前に取り入れようとしたけれど、

危険すぎるからやめたのだそうだ。

その技をなぜあえて今取り組むのか。

全ては東京五輪の代表に入るためだ。

彼も20代後半。

体操の世界ではベテランとなった。

若手の追い上げは王様を脅かすまでになった。

肉体の衰えも実感しているという。

連勝記録も途絶えた。

だからこそ挑む。

そして、

彼のすごいところは、

そういう大技以上に、

倒立や踏切といった地味で面白くない練習に時間を割くところだ。

誰よりも難しい演技を簡単そうに見せること。

それが彼の矜持は、

その弛み無い基礎訓練が彼をこれまで支えて来たのだ。

実際のところ、

あと2年でさらに彼の肉体は衰える。

代表に入れる保証は何もない。

それでも彼は誰よりも練習し、

怪我も乗り越えNHK杯に挑む。

イチローと同じ求道者の姿をそこに見る。

諦めない王者から目が離せない。

2018年5月6日日曜日

完敗

卓球女子、

中国に歯が立たなかった。

伊藤美誠は大金星をあげたけど、

あとが続かなかった。

特に石川佳純。

昨日は感動的な試合をして、

精根尽き果てたわけでは当然ないだろうが、

中国の次のエースと言われる選手相手に、

なすすべなく破れた。

負けた時はいつでもそうだけど、

相手がとてつもなく強く見える。

まるで男子選手と試合しているみたいだった。

パワーも技も駆け引きも、

全ての面で相手が上だった。

日本は間違いなく歴代最強のチームだったと思う。

なのに歯が立たない。

壁はまだまだ高い。

東京五輪までに何をしなければならないのか。

あと2年しかないが、

間に合うだろうか。

十数年間、

人生のほとんど全てを卓球にかけて来た彼女ら。

でもそれ以上に中国選手はある意味命がけで戦ってくる。

その迫力でまず負けているように思える。

同じアジア人。

勝てないはずはない。

そう言い聞かせて、

さらなる進化を期待するしかないな。

2018年5月5日土曜日

責任

世界卓球の女子は、

夕方6時から開始だったけど、

テレビの放送は8時から。

つまり録画放送だ。

我慢できないので、

ネットでリアルタイムに経過をチェックしていた。

相手は突如結成された韓国と北朝鮮の連合チーム。

手に汗握る展開となった。

ネットで得られる情報は、

得点経過のみ。

約1分ごとに更新される点数の動きを見て一喜一憂していた。

特に石川佳純の戦いは、

死闘と呼ぶのにふさわしい内容。

追いつ追われつ最終第5ゲームまでもつれ込み、

そのゲームも一進一退。

石川が得点すれば北朝鮮の選手も得点する。

なかなか突き放せず、

ついには相手にマッチポイントを握られた。

でも石川は耐える。

そして通常は11ポイントで決まるゲームは、

11点対12点。

相手にまたマッチポイントが来た。

ここから石川が3連続ポイントをあげて逆転勝ちする。

パソコンの画面で刻々と変わるのは数字だけなのに、

石川の表情が目に見えるようだった。

帰宅して録画を見て改めて感動した。

平野と福原がいて一番下っ端だった頃から、

福原と伊藤の時代になって、

今回は自分がキャプテン。

ずっと見て来ただけに余計に感情移入してしまう。

石川は重責を感じながら背中で絶対に諦めない姿勢を貫いた。

試合後、

チームとしての勝敗は決まっていなかったにもかかわらず、

珍しく涙を見せた石川の姿が、

のしかかっていたプレッシャーの大きさを物語る。

あとは決勝の中国戦のみ。

破って47年ぶりの団体優勝なるのか。

否が応でも期待が膨らむ。

明日の一戦は見逃せないんだけど、

生中継してくれるんでしょうね。

テレビ大阪さん。

2018年5月4日金曜日

改憲

憲法改正の議論は、

南北の劇的な和解ムードで、

一気にしぼんだんじゃないかな?

少なくともそう思いたい。

Nスペで、

1947年から1964年にあった改憲論争について紹介していた。

現行憲法の制定に大きく関わった米国だが、

なんとその2年後には、

なんとか改憲できないか日本に圧力をかけていたという。

冷戦構造の中、

日本を対ソ連の防波堤にしたいと考えたのだ。

全く自国の都合しか考えない国だ。

だけど米国の意に反し、

改憲してからの2年で日本人は新憲法下における平和のありがたみを実感した。

政治家らは米国の意を受け改憲に動いたが、

結局世論は動かなかった。

押し付け憲法だという声は今も聞かれるが、

経緯はともかく、

平和憲法のおかげで日本は戦争に巻き込まれることなく経済復興を成し遂げた。

71年が経ち、

押し付けだから嫌だというのは、

もはや戦後の頃に生きていた90歳代前後の人だろう。

なんだかんだ自衛隊もできて、

集団駅自衛権も認められた。

北の危機も一応遠のいた。

今、

憲法を変える意義はなんなのか。

国民ははっきりと理由を捉えかねている。

安倍政権は、

憲法9条を変えるという真の目的だけでは、

世論を動かせないと思っていて、

教育とか福祉とかの側面からアプローチしているが、

国民の多くはその下心を見抜いていると信じたい。

南北融和を一番苦々しく思っているのは、

他ならぬ安倍政権ではないのか。

戦後70年以上経って、

平和憲法は日本にしっかりとした根を下ろしている。

この大木を今、

バッサリ切り落とす理由がどこにあるのか。


2018年5月2日水曜日

再現

先日の明石家紅白で、

由紀さおりの手紙を久しぶりに聞いた。

1970年の歌。

小学1年生で、

よく覚えている。

今時便利なのはユーチューブ。

そのころの映像が見られる。

当時21歳だったそうで、

そのことにまず驚き。

そして半世紀近く経って、

まだ同じキーで歌っていることがすごい。

だが表現力は圧倒的に深まっている。

その関連で歌い回しが当時と大きく変わっている。

この点は評価が分かれるだろう。

ノスタルジックに浸りたいなら、

1970年の時と同じように歌ってほしいだろうけど、

曲に対する理解を深めた歌手としては、

今の解釈で歌いたい。

まっさらな心で聞けば今の歌い方の方が良いと思うけど、

名曲は時に歌い手のものだけではなく聞き手のものでもある。

大げさに言えば文化財的なものを勝手に崩していいのか?

そのあたりのジレンマを由紀さおりはどう考えているのか?

マイケルジャクソンは死ぬ直前のライブで、

徹底的にオリジナルの再現にこだわっていた。

THIS IS ITを見ればよくわかる。

ファンファーストの人だったのだ。

2018年5月1日火曜日

呼称

シンクロナイズドスイミングの呼び名が、

アーティスティックスイミングに変わった。

略してシンクロだったのが、

これからはアーティスになるそうだ。

違和感ありまくり。

いずれ慣れるのかもしれないけれど、

変更する意味がわからない。

シンクロ、

つまり同調性が大事だからシンクロなんでしょ?

アーティスティックなら、

同調性はどうなるの?

重要じゃないの?

というか、

やる側の考えで広く浸透している呼び名を変えるって、

ファンというか、

広く国民を無視しすぎじゃないの?

そりゃ、

そんなの決めるのは国際的な部署で、

日本ではシンクロで通ってますから、

なんて言い分は通用しないのかもしれないけど。

グルジアをジョージアはまだいい。

エベレストがチョモランマになった時もあったな。

ミリバールがヘクトパスカルになった時もそう。

でもな。

アーティスって、、、

国鉄がJRになった時、

E電っている愛称があったけど、

全く浸透しなかった。

無理なものは無理なんだけど?

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...