憲法改正の議論は、
南北の劇的な和解ムードで、
一気にしぼんだんじゃないかな?
少なくともそう思いたい。
Nスペで、
1947年から1964年にあった改憲論争について紹介していた。
現行憲法の制定に大きく関わった米国だが、
なんとその2年後には、
なんとか改憲できないか日本に圧力をかけていたという。
冷戦構造の中、
日本を対ソ連の防波堤にしたいと考えたのだ。
全く自国の都合しか考えない国だ。
だけど米国の意に反し、
改憲してからの2年で日本人は新憲法下における平和のありがたみを実感した。
政治家らは米国の意を受け改憲に動いたが、
結局世論は動かなかった。
押し付け憲法だという声は今も聞かれるが、
経緯はともかく、
平和憲法のおかげで日本は戦争に巻き込まれることなく経済復興を成し遂げた。
71年が経ち、
押し付けだから嫌だというのは、
もはや戦後の頃に生きていた90歳代前後の人だろう。
なんだかんだ自衛隊もできて、
集団駅自衛権も認められた。
北の危機も一応遠のいた。
今、
憲法を変える意義はなんなのか。
国民ははっきりと理由を捉えかねている。
安倍政権は、
憲法9条を変えるという真の目的だけでは、
世論を動かせないと思っていて、
教育とか福祉とかの側面からアプローチしているが、
国民の多くはその下心を見抜いていると信じたい。
南北融和を一番苦々しく思っているのは、
他ならぬ安倍政権ではないのか。
戦後70年以上経って、
平和憲法は日本にしっかりとした根を下ろしている。
この大木を今、
バッサリ切り落とす理由がどこにあるのか。
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