2018年5月31日木曜日

歳月

14年前に岡山・津山で起きた女児殺害事件。

容疑者が突然浮上して一気に逮捕された。

容疑者は別の女子中学生死傷の罪で服役中で、

犯行の手口が似ているなどの理由で取り調べたところ、

首を絞めたことは認めたという。

女児は刃物で何箇所も刺されていたのだが、

その点は認めていないらしい。

容疑者の記憶も薄れている部分が多いのではないか。

容疑者の心理はわからない。

不思議なのは、

女児の事件が起きる前から、

この容疑者は何回か女児らへの暴行で逮捕されていたということ。

なぜ今まで捜査対象にならなかったのか。

そして逮捕はされたものの、

この事件は物証がほとんどないとされる。

自供以外に犯行を立証する手立てはあるのか。

被害女児の親は毎年、

チラシを配って情報提供を求めていた。

容疑者逮捕ということで、

心の重荷のひとつは取れただろう。

でも当然のことながら女児は戻ってこない。

女児と容疑者には全く面識がなかったようで、

本当に出会い頭に殺されたということになる。

やり切れなさは一生続く。

加古川とかあのあたりでは当時、

似たような女児への事件が相次いだ。

それらの事件との関わりはどうなのか。

容疑者は逮捕されたが、

解明しなければならない謎はたくさんある。

事件解明はまだスタートラインについたばかりだ。

余談だが、

この事件が起きた日、

ちょうどロシアの体育館で大勢の子供がテロリストに監禁されて、

ロシア軍隊が突入したという大事件があった。

だから僕も実は強い印象がない。

14年という歳月は、

被害者関係者には重い日々だっただろうが、

僕は完全に忘れていた。

当事者と外野の温度差もまた感じる。





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