2019年3月27日水曜日

実情

ファクトフルネスという本を読んだ。

貧困や戦争や疫病、

そういう人類を不幸にする出来事は、

この数十年で確実に減ってきているという事実を、

ちゃんと認識することが大事だと説いている。

僕らは自分で思っているよりはるかに世界の現状を知らない。

それはノーベル賞学者でさえそうなのだと著者は言う。

世界の現状を知らないで、

一体どうやって未来を語れるのかと言う。

そう言われれば、

僕が漠然と抱いている世界情勢は、

数十年前に学んだこと、

あるいはメディアの一部の報道による、

印象に過ぎない。

でも10年も経てば状況は変わる。

なんとなく世界を悲観的に捉えがちだけど、

人々の努力で確実に「マシ」になっているのだと。

もちろん現状でも問題はたくさんある。

それらは解決していかないといけない。

ただ古臭い印象だけで世界を捉えていると、

大きな間違いを犯すと言う。

今後30年も経てばインドやアフリカの多くの国は凄まじい発展を遂げて、

先進国の仲間入りをする。

アフリカの人は皆、

高等教育を受けられず、

裸足で水汲みをしているわけではないのだ。

世界は今日も大きく進歩している。

あぁ自分は何も知らない。

印象だけで語る危険を教えてくれた。

必読の書だと思った。


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