2017年6月13日火曜日

完勝

全仏テニスの男子決勝は、

ナダルの完勝を生中継で見た。

大会を通じて1セットも落とすことがなかった。

それどころか、

5ゲーム取られたセットすらなかったのだから。

これで彼は全仏10回目の優勝ということで、

表彰式も特別な演出がされていた。

10回優勝するということは、

当たり前だけど最低でも10年かかるわけで、

いくら彼が赤土の王とはいえ、

これだけ長く君臨しているということは、

世界のスポーツ史上でもそんなにないのではないか。

ゴルフという例外はあるけれど。

ここ2年ほど怪我で調子を落としていたらしいけど、

松岡修造も言ってたように、

とにかく彼は自分の調子がどうであれ、

常に同じファイティングスピリッツを持って、

ただただ前向きに戦ってきた。

フェデラーもそうだけど、

とにかく気分を表情や仕草に出さないのはすごい。

露骨に顔に出し、

ラケットを折る錦織とは、

そこがまず決定的に違う。

錦織自身、

テニスはメンタルが90%だと言っていたそうだ。

わかっていてもやめられない。

自分をコントロールできなくなる。

それがテニスなんだろうけど、

ナダルとフェデラーはコントロールできる。

だからこそ、

長くトップレベルでいられるし、

故障をしてもカムバックできるのだろう。

いいものを見た。

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