面白い本を読み始めました。
まだ最初の方なので偉そうには言えませんが、
この本はまずこう言います。
世界の、
それもトップレベルの知性の持ち主でも、
この地球で起きている事象に誤った認識を持っていると。
例えば、
世界の貧困層は増えいているか減っているか。
実際は減っているのに、
多くの人は増えていると考えている。
と言うか思い込んでいる。
その理由は簡単ではありません。
メディアの影響という問題ではありません。
例えば、
正しい現状を説明した後でもなお、
なかなか認識が改まらないというのです。
何故なのか。
筆者はその理由は脳の特性だと言います。
わかりやすく言えば錯覚です。
脳はこれが正しいと教えられて、
そのように理解しても、
それでも間違えることがある。
それはもう本能的なもので、
容易に変えることができないというのです。
簡単な、
どちらの線が長いか、
という問題は知っている人も多いでしょう。
実は同じ長さなのに、
どうしても片方が長く見えてしまう。
それと同じことが世界情勢の認識にも当てはまるというのです。
世の中を悲観的に捉えるのは脳のどうしようもない特性のようです。
世界には多くの問題があることは事実です。
でも例えば、
昨年は世界で一つも戦争がなかった稀有な年でした。
いったいどれだけの人がその事実を知っているでしょう。
それでも尚、
人は世界は危険な方向に進んでいると考えてしまう。
なかなか面白い指摘だと思いました。
これは僕らの日常生活にも当てはまるかもしれません。
正しい認識がなければ正しい解決策も生まれません。
僕らはもっとこの地球の現状を正しく認識することが大事なようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿