夕刊を読んでいたら、
一面の頭に、
「70歳まで働きたいですか」
という見出しが。
これもまた、
人生100年時代という意識を国民に植え付ける巧妙な仕掛けだ。
多くの人の答えはもちろんノーだろう。
確かに仕事に生きがいを見出す人は、
体の続く限り働けばいい。
でも、
普通は年金をもらってペースダウンしたいのではないか?
あるいは、
仕事以外のボランティアや趣味に生きたいと思っているのではないか。
こういう記事の狙いは、
年金はあてにならないから、
働かなきゃいけないんだな。
人生100年時代だもんなという雰囲気を撒き散らす。
全ては社会保障費の抑制という国の方針を後押しする効果を果たす。
ちなみに先日、
僕の70歳代の親族が軽い脳梗塞で手術し、
別の80歳代の親族は大腿骨を骨折した。
人生100年時代を迎えられるのは、
ほんの一握りなのだ。
僕の周囲に限ってみれば、
だいたい70歳を過ぎたら体にガタがきている。
血の繋がりからいえば僕もだいたいそんなことになるのだろう。
将来の不安は誰しもある。
でもその不安に引きずられ過ぎてはいけない。
まさに一度きりの人生なのだ。
自分が100歳まで生きる心配をするより、
元気なうちにやりたいことをやる方がよほど大事だ。
その結果、
仮に晩年が寂しいものになっても仕方ないのではないでしょうか。
体が言うことをきかなくなったら、
そもそもお金を使うことも減るわけだし。
不確定な将来を過度に不安に感じて、
今やりたいことを我慢するなんてナンセンスだと思いませんか?
本当に金がなくなったら生活保護を受ければいいと僕は思います。
人生100年時代キャンペーンには断固立ち向かうべきです。
だいたいその一方で、
日本人の2人に1人はガンになりますなんてやってるんだから。
ある程度見通せるのは10年ぐらいでしょ。
その10年をまずは精一杯楽しみましょう。
そこまで生きていたら、
それはその時になって考えればよろしい。
自分の人生は自分で決めなきゃなと思うこの頃です。
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