2009年5月7日木曜日

現実

バンド・エイドといっても、
傷に貼るあれじゃない。
1984年、
飢餓に苦しむエチオピアを救えと、
イギリスとアイルランドの歌手が結成した、
「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」という、
一曲限りのチャリティーバンドだ。

そのTVドキュメントがとても面白かった。
ブームタウン・ラッツっていうバンドのボーカルが、
たまたまBBCのニュースを見て、

「えらいことになってるやん。オレらに出来ること何かないか」

みたいな話を友達のミュージシャンして、
その輪が次々広がったという話。

指定された日に半信半疑で集まるミュージシャンたち。
スタジオにリムジンで到着する奴や、
カメラ回っているのに普段着で来ちゃった女性歌手。。。
ほとんどお祭りのノリで始まったのに、
次第に熱中していく様がよく分かった。

圧巻はカルチャー・クラブのボーイ・ジョージ。
NYにいるジョージに朝の4時に電話がかかってきて、
「今からコンコルドに乗って来い」って言われて、
本当にやって来るか。
いきなり歌詞渡されて10分後には歌わされていた。

あと、
当時はまだ売り出し中だったU2のボノ。
歌わされた歌詞が今でいう「上から目線じゃないか」ってゴネて、
ドキュメントの中で「今でも納得できない」って言ってた。
実に彼らしい。

レコードは瞬く間に世界中で250万枚売れ、
関連イベントも入れると、
2億5千万ポンドぐらいの勘定になったとか。
1ポンド150円だとして330億円ぐらいか。

4半世紀前のお伽噺にぼくも当時酔ったし、
この番組を見て改めて凄い事だったと感動した。
でも、
最後のボノの言葉で現実に引き戻された。

他のブログからだけど引用する。

「正確にはわからないけど、ライブ・エイドで集めた資金は2億5000万ポンドぐらいだろう。大変な額に驚いたよ。皆、少しは貢献できたと誇りに思っていたんだよ。でも現実は厳しいものだった。アフリカは負債の利息として寄付金と同じ額を毎月支払っていると知った。俺たち結構やったって思ったけど、エチオピアの債務の1週間分なんだよ」


●連休最後も一日家にいてゴロゴロテレビばかり見ていた。新型インフルのせいということにしておこう。

2009年5月6日水曜日

教授

ぼくの高校時代からの友人に、
大学教授になった奴がいて、
先日の同級生の集まりで話題になった。

その「教授」を知る別の同級生が、
「中学までは、あいつよりオレの方が頭よかってんで」
と言い出した。
ぼくは中学は彼らと別だったので、
実際のところは知らないけど、
負け惜しみではなさそうだ。

「でもな、あいつ、高校で基礎英語始めてから賢くなってん」

高校生で基礎英語とは、
本当は遅いのだろうけど、
確かにぼくも「教授」から、
基礎英語を聞くようになって英語ができるようになったと、
直接聞いたことがある。

「教授」の英語力はそれからもグングン伸び、
さらに興味は語学全般にも広がって、
ついには言語学を専門にしてしまった。

ぼくだって当時、
基礎英語に何度か挑戦したのだが、
睡魔に勝てなかったのと、
何より毎日続ける根気がなかった。

もちろん、
基礎英語だけで「教授」になれる訳じゃあない。
でも、
継続は力。
それは言える。

ぼくにとっては、
今更何を言っても、
後の祭りであるが。


●天満「じゃず家」セッション。最後ぼくと、常連のタッパーKちゃんと、日本を代表するギタリスト塩本彰さんという、初の組み合わせとなった。まさに塩本マジック。自分が上手くなったような気になる。これぞプロだと、改めて感じ入った次第。

2009年5月5日火曜日

不穏

読売新聞の朝刊一面を何気に眺める。

「タミフル・リレンザ 15都道府県備蓄前倒しへ」
がトップ。
新型インフルの脅威が迫っている。

だがその下には、
「夏へ もう待てない」と海開きの話題。
写真に写るビキニの女性たちの誰一人として、
マスクはしていない(当たり前だが)。

かと思うと左肩は、
「生活『苦しくなった』54%」という世論調査。
国民の生活不安感は「第二次石油危機並み」だという。



世の中には明るい話もあれば、
暗い話もある。
当然のことだ。
当然なんだけど、
この紙面はどうにも胸がモヤモヤする。

アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような。
止まってはいるんだけど、
フトした事で途端に暴走しそうな、
そんな感じ。



要するに不穏なのだ。



忌野清志郎が死んでしまった。
昨年2月に復活ライブをしたばかりなのに。

今日のTVニュースで、
連休の話題に挟まれるように、
告別式の模様が流れていた。

遺影の縁がピンク色だった。


●故人の遺志なんだろう。でなきゃ誰がそんなアイデア出せる?

2009年5月4日月曜日

官僚

宇宙から眺めた地球には、
国境線などなかった、
といった宇宙飛行士がいたと思うが、
現実には「国境線」を巡って人類は、
絶え間なく戦争し、
それは現在進行形でもある。



「国家」とは何か。
「社会」とどう違うのか。



佐藤優という元外交官は、
鈴木宗男がらみで逮捕されたので有名だが、
近年盛んに著述活動をしていて、
実体験に基づいた国家観はとても刺激的だ。

「テロリズムの罠(左巻)」(角川oneテーマ21)
を読み始めたら、
まだ序章の途中なのだが、
線を引くところが多くて嬉しくなる。

「国家はその本質において、合法的な暴力を独占する機関である。国家は抽象的な存在ではない。国家として思考し、行為する実体は、官僚だ。新自由主義が理想とする『小さな政府』とは、国家機能から福祉、教育などの分野を削り取り、治安、外交、防衛に国家機能を極力限定していこうという発想だ」

「政治家」でも「公務員」でもなく。
「官僚」である点が重要だ。

「国家は、社会と渾然一体になっているが、本質的に社会の外側に存在する。国家を実体的に担う官僚階級は、社会から租税を収奪することによって生活している」

人間が集まれば社会はできるが、
国家と決定的に違うのは租税の有無だ。
過激な表現をすれば、
民主主義国家であるはずの日本も、
実は搾取する者とされる者、
つまり、
官僚とそれ以外に分かれる。

官僚、
とりわけ財務官僚などは、
間違いなく自分たちが国民を支配していると思っているだろう。

官僚=公僕などと思っていたら、
大間違いなのである。


●情熱大陸は五代目尾上菊之助。厳然とした型を継承しつつにじみ出る個性ってすごいな。

2009年5月3日日曜日

秘訣

「アタック25」というクイズ番組。
ぼくが子供のころからやってるから、
長寿番組だとは思っていたが、
34年目とは驚きだ。

司会の俳優児玉清は、
腹膜炎を患った2回だけ休んだそうだが、
それにしても大したものだと思う。

朝日新聞の別刷りbe「元気のひみつ」に、
彼が風邪をひかぬ秘訣は「鼻うがい」と書いてあり、
我が意を得たりの心境だ。

なぜならば、
ぼくも鼻うがいを実行するようになってから、
熱が出るほどの風邪は引いていないからだ。
もう7年ぐらいになる。

それまでは、
少なくとも年一回は高熱の風邪にかかっていたのだ。
それがピタリとなくなった。
嘘のような実話だ。

ちょっとキワモノっぽくて敬遠している人も、
「児玉清もご推薦」とあらば、
もう試してみるしかないんじゃないかい?

慣れるまではちょっと痛い。
でも新型インフルの今だから、
あえて強調する。

鼻うがいは最強の風邪予防策だ。


●高校時代からの友人の新築宅に8人で押しかけ深夜まで騒ぐ。奥様ごちそうさまでした。お肉おいしかったです。ただ、話に花が咲き過ぎて、渡辺篤史になりそこねたのが心残り。

2009年5月2日土曜日

未病

病気というほどほどではないけれど、
健康でもない。

東洋医学で「未病」というそうだ。
養命酒の広告にそう書いてある。

横浜の高校生は、
幸い新型インフルではなかったそうだが、
もはや日本人は、
新型インフルの未病状態といえるだろう。

水際作戦と称して、
空港や港湾での検疫作業が続くが、
鎖国でもしない限り、
ウィルスの進入は避けられまい。
たぶんすでに国内に潜伏しているのではないか。
そうに違いない。

弱毒性だからといって安心ではなく、
むしろ潜伏期間が長いだけ、
感染爆発の危険は高まったといえる。

問題はそれがどれほど危険なのかという点に尽きるのだが、
これがわからない。
人類が始めて体験するウィルスなのである。
いつされに突然変異をするかも分からないのである。
呑気に歌っている場合ではないのである。
といって出来ることは、
手洗いとうがいぐらいしかない。
まな板の上の鯉同然である。

マスコミは、
どうでもいい時に大騒ぎして、
どうでもよくない時に自制する。


●ペンギンさんもマスクをしていた●風薫る5月。好物のざるそばがおいしい季節になってきた。なか卯で食す。

2009年5月1日金曜日

落語

昼食時、
母が「朝ごはんはおいしいねんけど」と、
食が進まぬ様子。

どこか具合でも悪いの?

「シショクがあかんかったんかな」

シショク?

「やっぱり試食かなぁ。。。」

首をかしげる母。



近所に出来た百貨店の食料品売り場で、
勧められるまま「ちぎり蒲鉾」とやらを食べたら、
それが「口が一杯」になるほど大きかったんだとか。



そりゃ食も進まんわナ。



その母、
陽気に誘われ大阪へ出かけた。
電車でフト、
上着の忘れ物を見つけ、
駅に届けたんだそうだ。

暑かったから脱いだんやなぁ。
親切なことで。
そりゃ忘れた人も喜ぶわ。



「でもな、代わりに自分の日傘を電車に忘れてん」



お後がよろしいようで。


●行楽のニュースとインフルのニュースを続けて見ていると、今、世の中が緊張しているのか弛緩しているのか分からなくなってくる。

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...