バンド・エイドといっても、
傷に貼るあれじゃない。
1984年、
飢餓に苦しむエチオピアを救えと、
イギリスとアイルランドの歌手が結成した、
「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」という、
一曲限りのチャリティーバンドだ。
そのTVドキュメントがとても面白かった。
ブームタウン・ラッツっていうバンドのボーカルが、
たまたまBBCのニュースを見て、
「えらいことになってるやん。オレらに出来ること何かないか」
みたいな話を友達のミュージシャンして、
その輪が次々広がったという話。
指定された日に半信半疑で集まるミュージシャンたち。
スタジオにリムジンで到着する奴や、
カメラ回っているのに普段着で来ちゃった女性歌手。。。
ほとんどお祭りのノリで始まったのに、
次第に熱中していく様がよく分かった。
圧巻はカルチャー・クラブのボーイ・ジョージ。
NYにいるジョージに朝の4時に電話がかかってきて、
「今からコンコルドに乗って来い」って言われて、
本当にやって来るか。
いきなり歌詞渡されて10分後には歌わされていた。
あと、
当時はまだ売り出し中だったU2のボノ。
歌わされた歌詞が今でいう「上から目線じゃないか」ってゴネて、
ドキュメントの中で「今でも納得できない」って言ってた。
実に彼らしい。
レコードは瞬く間に世界中で250万枚売れ、
関連イベントも入れると、
2億5千万ポンドぐらいの勘定になったとか。
1ポンド150円だとして330億円ぐらいか。
4半世紀前のお伽噺にぼくも当時酔ったし、
この番組を見て改めて凄い事だったと感動した。
でも、
最後のボノの言葉で現実に引き戻された。
他のブログからだけど引用する。
「正確にはわからないけど、ライブ・エイドで集めた資金は2億5000万ポンドぐらいだろう。大変な額に驚いたよ。皆、少しは貢献できたと誇りに思っていたんだよ。でも現実は厳しいものだった。アフリカは負債の利息として寄付金と同じ額を毎月支払っていると知った。俺たち結構やったって思ったけど、エチオピアの債務の1週間分なんだよ」
●連休最後も一日家にいてゴロゴロテレビばかり見ていた。新型インフルのせいということにしておこう。
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