2008年7月7日月曜日

死闘

1979年7月、
ビヨン・ボルグはウィンブルドン5連覇をかけ、
ジョン・マッケンローとフルセットを戦っていた。

同じ時、
高校1年のぼくは、
期末試験の準備に追われていた。

世界最高の技術と、
世界最高のハートを持つ二人が、
世界最高の名誉を前に見せる、
神業的プレーの応酬と、
名誉の重さゆえに時折見せる心技体のほころび。

そんな状況を、
生中継しているのに、
試験勉強などしておられようか。
翌日は、
すごいものを観た感動と、
睡眠不足プラス、
勉強ゼロの頭だけが残った。

そして、
29年がたち、
今、
ロジャー・フェデラーが6連覇をかけ、
ラファエル・ナダルと死闘中だ。
ただでは済まない予感の中、
果たして、
ナダルが2セット連取。
2度のチャンピオンシップ・を握りながら、
フェデラーがタイ・ブレークで2セット取り返し、
フルセットにもつれ込んだ。
今は、
この試合2度目の雨天中断中だ。

どれだけ追い詰められても、
とことん沈着冷静な王者と、
野性的挑戦者。
あの時と同じ構図だ。

ちなみにボルグは5連覇は果たしたものの、
翌年はマッケンローがこれまたフルセットの死闘で雪辱を果たした。

歴史が繰り返すなら、
ナダルが歓喜の初優勝を遂げるはずだ。

さぁ、
雨は上がったようだ。

歴史を目撃しよう。

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