2008年7月8日火曜日

柄物

予定まで30分ほど時間があったので、
通りすがりのベネトンのセールに飛び込んだ。
シャツが欲しいと思っていたので、
店員さんに選んでもらって試着することに。

ぼくはポロシャツ一枚だったから、
その上から羽織ってみたら、
ピピッときたのがあった。

「この着方でもいけますよね?」
「そーですね。少し斬新ですけど」
「じゃ買います」

ということで、
ぼくはポロシャツの上にシャツという、
「斬新な」レイヤード姿で大阪を歩き、
目的の難波「845」のセッションに向かった。

このセッションは、
ボーカルの太田雅史さんが主催していて、
前半は彼のパフォーマンス、
後半はセッションというかたちで月一で開かれている。

彼の特徴はボーカリーズ。
まぁスキャットなんだけど、
声を楽器として、
歌詞のない曲でも「ダバダバ、ドゥビッ」と「歌い」こなしてしまう。

ピアノは赤松真理さん。
とても品と落ち着きのある音を出される方で、
今年に入って何度かいろいろな場所で聞かせてもらっている。

その赤松さん。
ぼくのシャツを見るなり、
「かわいいですね」とほめてくれた。
お世辞でも嬉しいもので、
「よしよし、いい買い物をした」と、
自己満足して帰宅した。


早速、
母に「ええやろ」と自慢すると、

「・・・・・・」

「かわいいって言ってくれる人もいたんやで」

「・・・・・・」

「おかしい?」

「だって花柄やん」

「あんた柄物着いへんやん」


そうだ。
ぼくが柄物の服を買ったのは、
10年ほど前のアロハシャツが最後だ。

買ったシャツは淡い色ながら、
ペイズリーと花の柄だ。
母が違和感をもったのも、
ある意味無理もない。

鏡で見なおしてみた。
重ね着はともかく、
シャツ自体はやはり悪くない。
でも、
さっきまでの自信はない。

なんでこれを買ったのか、
自分でも少し不思議に思えてきた。

やっぱり「いい」と思えたのは、
赤松さんが先に褒めておいてくれたからだ。

ありがとう。
赤松さん。


●今朝は5時半まで付き合いました。ウィンブルドン。あんないい試合されては、途中で寝れないよ。本当に歴史が繰り返したから、びっくりした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...