2008年7月20日日曜日

勝負

定跡にこだわり過ぎると、
新しい手が見えなくなる。

将棋の羽生善治・永世名人は言う。

この間のNHK「プロフェッショナル」は、
先の将棋名人戦を取り上げていて、
非常に興味深かった。

小学4年からのライバル、
森内×羽生対決は、
しばしば前人未踏の局面に入った。
誰も触れられない、
二人だけの頭脳戦。
アニメみたいだけど、
将棋盤を挟んだ二人だけが、
宇宙にポワンと浮いているように感じられた。

羽生の言葉はその番組の中でのもので、
なるほど、
その棋風が「マジック」と称される天才の言うことは違うと、
子供のぼくなら、
ただ感心しただろう。

今ならもう少し深くわかる。

そうか、
大事なのは定跡なんだな。
革新は伝統の延長線上にしかないんだな。

でもね、
売れれば勝ちの世間では、
他人を欺くトリックスターばかりが幅を利かせ、
ぼくには、
本物を見抜くことなんてできやしない。
何でも鑑定団を見て笑えないんだから。
本当に。

だからこそ、
真剣勝負に魅せられる。

記録より、
勝敗より、
勝負する姿そのものに。


もうすぐ北京五輪だなぁ




●ゴルフ全英オープンでノーマンが、あのノーマンが頑張ってるじゃないか!それにしてもすごい風●蚊取り線香の匂いは嫌いじゃないけど、昼間の熱気でむっとした玄関でたかれると、梅干しを見た口の中のように、汗がわいてくる。

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