2014年4月10日木曜日

節制

相変わらず、
米TVドラマ「ボーンズ」を見ているのだけれど、
女性主人公の法人類学者の名前が、
「テンペランス」と変っている。

テンペランスは英語で「節制」を意味する。

彼女はドラマの始まりのころは、
一般的な意味で感情に乏しく、
とことん理性的な、
どちらかというとロボットみたいな感じ。

そうなったのには、
彼女が里親を点々としたという幼少期の体験や、
実の両親が犯罪者であるとか、
さまざまな理由があるのだけれど。

それが、
ひょんなことからFBIの捜査に協力して、
捜査官ブースとコンビを組むことから、
少しずつ変って行く。

このブースという捜査官も、
非常に優秀なスナイパーなんだけど、
実父が暴力的で、
自分もギャンブル依存症だったという過去がある。

この二人が、
時に対立しながらも難事件を解決し、
その過程で互いを認め合い、
愛し合って行くことになる。

アメリカのドラマや映画では、
こうしたトラウマとか精神疾患を抱えた主人公が、
当たり前のように登場する。

2005年に第1シーズンが始まって、
いまだに続いているんだよね。

ぼくは一気に見ているけど、
リアルタイムで見ているアメリカ人は、
彼らの変化を本当に長い時間かけて知って行くわけで、
日本ではこういう長寿ドラマは少なくなったよね。

いってみれば、
サスペンス「渡鬼」。

日本のドラマは基本3か月単位になっちゃって、
早いものだと10話ぐらいで終ってしまう。

じっくり人間関係の変化を表現するなど不可能だ。

日本のドラマは基本見る気がしないけれど、
アメリカンドラマは当分はまりそうだな。


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