羽生善治論(加藤一二三著、角川ONEテーマ21)が面白い。
「神武以来の天才」と呼ばれた現役棋士加藤一二三九が、
天才羽生善治を徹底分析したという本書。
天才は天才を知るという言葉があるけど、
この本を読む限り、
やはり羽生は天才中の天才。
音楽でいえばモーツアルトってとこなんじゃないだろうか?
でも今日の本題はそこではなく、、、
電王戦という、
プロ棋士とコンピューターの将棋五番勝負が終わり、
コンピューターが3勝1敗1引き分けだったというニュース。
これはかなりの衝撃だった。
数年前に渡辺明竜王が当時最強といわれたボナンザを下したのは、
うれしいニュースだったけど、
今回の事件は、
この数年でコンピューターはトップ棋士をしのぐ域にまで進化したということだ。
以前のコンピューターは、
終盤になると圧倒的な計算能力で強さを発揮したけど、
序盤や中盤など、
つかみどころのない部分でまだまだトップ棋士と差があった。
ところが最近のコンピューターソフトは、
苦手だった序盤や中盤でも、
完全に互角に指すのだという。
だからといって、
人間同士の将棋の魅力が減じるものではないけれど、
やっぱり人間に勝って欲しいという願いはあった。
そこで、
やっぱり羽生に頼みたくなるんだよな。
もし羽生まで負けるようなことになれば、、、
いや、
その日は必ず来る。
羽生が100局戦っても、
1局すら勝てない時代がもうすぐに来る。
その覚悟はしとかないといけない。