2013年4月21日日曜日

電脳

羽生善治論(加藤一二三著、角川ONEテーマ21)が面白い。

「神武以来の天才」と呼ばれた現役棋士加藤一二三九が、
天才羽生善治を徹底分析したという本書。

天才は天才を知るという言葉があるけど、
この本を読む限り、
やはり羽生は天才中の天才。

音楽でいえばモーツアルトってとこなんじゃないだろうか?

でも今日の本題はそこではなく、、、

電王戦という、
プロ棋士とコンピューターの将棋五番勝負が終わり、
コンピューターが3勝1敗1引き分けだったというニュース。

これはかなりの衝撃だった。

数年前に渡辺明竜王が当時最強といわれたボナンザを下したのは、
うれしいニュースだったけど、
今回の事件は、
この数年でコンピューターはトップ棋士をしのぐ域にまで進化したということだ。

以前のコンピューターは、
終盤になると圧倒的な計算能力で強さを発揮したけど、
序盤や中盤など、
つかみどころのない部分でまだまだトップ棋士と差があった。

ところが最近のコンピューターソフトは、
苦手だった序盤や中盤でも、
完全に互角に指すのだという。

だからといって、
人間同士の将棋の魅力が減じるものではないけれど、
やっぱり人間に勝って欲しいという願いはあった。

そこで、
やっぱり羽生に頼みたくなるんだよな。

もし羽生まで負けるようなことになれば、、、

いや、
その日は必ず来る。

羽生が100局戦っても、
1局すら勝てない時代がもうすぐに来る。

その覚悟はしとかないといけない。

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