2013年4月14日日曜日

安否

地震が起きた時、
ぼくはちょうど村上春樹の新作を、
ベッドの中で読んでそろそろ寝ようかな、
っていう時だった。

枕元にあるアラームやら携帯に登録してあるアラームやらが、
一斉に鳴って、
それとほぼ同時に揺れた、
というか、
揺れの方が早かったかもしれない。

阪神大震災も東日本大震災も、
実体験はないけれど、
7年間の東京ぐらしで、
あれぐらいの揺れなら全然平気だった。

問題だったのはそのあとだ。

うちの会社には安否確認システムというのがあって、
震度5強以上の揺れがあると、
自動的にその県の社員に自動音声の安否確認が、
携帯電話にかかってくる。

これがくせ者で、
これまでに何度かテストがあって、
そのたびにぼくはうまく応答ができなかった。

その事情は複雑なので端折るけど、
要するにそうこうしているうちに、
本番の安否確認が来たわけ。

で、
やっぱりうまく応答できない。

でもこれはテストじゃないから、
何としても応答せねばとかれこれ30分ほど格闘した。

でもだめ。

あきらめて寝ちゃった。

でさ。

会社に午後出勤したわけなんだけど、

「本日の安否確認に応答のなかった部員が2人います」

って回覧されてるわけ。

ああそうですよ。

ぼくです。

ぼくが不良社員です。

でもね。

これリアル地震だったわけ。

その安否確認に応答がないんだったら、
ちょっとは心配してくれてもよくない?

携帯に直接電話くれるなり、
出社したら「おお無事だったか」とか、
嘘でも心配してくれても罰は当たらんでしょ。

なんだかただのナマケモノ扱いでさ。

逆切れですか(笑)

●仙台に住んでいる高校時代からの友人が、地震直後メールくれた。嬉しかったな。


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