地震が起きた時、
ぼくはちょうど村上春樹の新作を、
ベッドの中で読んでそろそろ寝ようかな、
っていう時だった。
枕元にあるアラームやら携帯に登録してあるアラームやらが、
一斉に鳴って、
それとほぼ同時に揺れた、
というか、
揺れの方が早かったかもしれない。
阪神大震災も東日本大震災も、
実体験はないけれど、
7年間の東京ぐらしで、
あれぐらいの揺れなら全然平気だった。
問題だったのはそのあとだ。
うちの会社には安否確認システムというのがあって、
震度5強以上の揺れがあると、
自動的にその県の社員に自動音声の安否確認が、
携帯電話にかかってくる。
これがくせ者で、
これまでに何度かテストがあって、
そのたびにぼくはうまく応答ができなかった。
その事情は複雑なので端折るけど、
要するにそうこうしているうちに、
本番の安否確認が来たわけ。
で、
やっぱりうまく応答できない。
でもこれはテストじゃないから、
何としても応答せねばとかれこれ30分ほど格闘した。
でもだめ。
あきらめて寝ちゃった。
でさ。
会社に午後出勤したわけなんだけど、
「本日の安否確認に応答のなかった部員が2人います」
って回覧されてるわけ。
ああそうですよ。
ぼくです。
ぼくが不良社員です。
でもね。
これリアル地震だったわけ。
その安否確認に応答がないんだったら、
ちょっとは心配してくれてもよくない?
携帯に直接電話くれるなり、
出社したら「おお無事だったか」とか、
嘘でも心配してくれても罰は当たらんでしょ。
なんだかただのナマケモノ扱いでさ。
逆切れですか(笑)
●仙台に住んでいる高校時代からの友人が、地震直後メールくれた。嬉しかったな。