5月3日憲法記念日。
1947年のこの日、
日本国憲法は施行された。
今年ほど憲法の意味を考えさせられることはない。
安倍晋三や橋下徹が主張する96条改正。
これはあの、
衆参両院の3分の2の国会議員で発議するって条文。
ぼくが子どものころは、
こんな条文がある以上、
改憲なんて絶対無理って思ってた。
同時に、
もしこれが5分の4とか、
極端な話し全会一致という規定だったら、
絶対に改正不可能な不磨の大典になっちゃうじゃん、
とも思ってた。
今にした思うのは、
この設定は実に適切だなってこと。
今話題なのは、
3分の2はハードルが高すぎるから、
2分の1にしましょって話しなんだけど、
それじゃ今の時代、
政権交代するたびに改憲論議になって、
国が不安定になる。
だいいち、
96条の規定が厳しすぎるから変えましょって、
ほかならぬ96条で発議するっていうことに、
矛盾を感じないかな?
そのように発議できるってことはすなわち、
決して96条が厳しすぎないってことになる。
だから仮に改憲するとしても、
こういう手続きの部分じゃなくて、
9条2項とか、
具体的なものにすべきなんだよね。
それに、
国民投票法ってのがあるんだけど、
これがまたくせ者。
過半数といっても、
あくまで投票者の過半数だから、
投票率が60%だと仮定すると、
全体の3割程度の賛成で決まってしまう。
選挙ならともかく、
国民投票がそれでいいのか。
そして国民投票法では今18歳以上が対象になっているんだけど、
安倍晋三はこれを20歳に変えようとしている。
将来9条が変えられ、
徴兵制が実現し戦争が始まったら、
戦地に赴くのは若者なのだ。
というようなわけで、
ものすごい無茶苦茶な状況で改憲が押し進められようとしている。
たぶん参院選のあと、
そう遠くない時期に96条改憲が発議され、
国民投票にふされる。
もちろんぼくは「反対」する。