歌の練習に使うカラオケボックスがある。
受付に行くとまず、
「お名前をカタカナでフルネーム、年齢と電話番号をお願いします」
はいはいカタカナね
「ご希望の機種はございますか」
何でもいいです(カラオケは使わないのだから)
「お飲物はお部屋のインターホンでお願いします。そこのドリンクバーもご利用いただけます」
というやりとりが繰り返される。
この夏はさらに、
かき氷や、
パフェや、
沖縄のシークァーサージュースを勧められ、
それらを断ってようやく部屋にたどり着く。
マニュアルで決まってるのだろうけど、
もぅぼくなんか、
受付用紙とペンを差し出して、
「時間は?」と一言尋ねてくれればそれでいいよって言ってあげたくなる。
わりに混んでる日があって、
待ち時間の合間に観察していたら、
若い従業員のコらは、
同じように若い客にも、
当然のことながら、
いちいち丁寧に接客していて、
客の若者の方は、
当然のようにぶっきらぼうに答えていた。
立場が逆なら、
従業員のコたちも、
あの客のように軽いノリで、
「いらなーい」とか、
「はーい」とか言ってるんだろうなと思いながら、
いつか、
なんとかジュースでも頼んでみるかと思った。
それにしても、
丁寧といえばエドはるみ。
24時間テレビはほぼ完全に見なかったが、
さっきやってたマラソンのドキュメントは半分ぐらい見た。
ぼくと同年代の彼女。
ただ者じゃないと思ってはいたが、
いろいろあったんだなぁ。
懸命に走る姿からは、
芸人魂とか、
サービス精神というものより、
彼女が、
ひとり芝居を続けてきた20年の時を清算する儀式のように、
ぼくには見えた。
●エドはひとり芝居を続けていた39歳の時、友人に「このままだと来年も今年と同じだよ」と言われ、吉本のお笑い養成所に入る決心をしたという。グーッときた●「わたしは自分を客観視できるんです」と言って辞めた福田首相。この人にも、いろいろあったんだろうなぁ●梅田のアズールで畑ひろしさんのギターを少し聞いた。
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