2008年9月28日日曜日

万歳

今宵のNHK「一期一会」は、
自分をさらけ出せないのが悩みという、
19歳の女の子が主人公。
そして、
その彼女に手を差し伸べたのが、
早稲田大学「バンザイ同盟」なる集団であった。

以下、
同同盟のHPより引用する。


バンザイ同盟とは、バンザイをする集団である。身近に祝い事を見つけてはゲリラ的にバンザイをするほか、入学式・合格発表・卒業式などの学内イベント、また結婚式・テレビ番組などにも呼ばれてバンザイをしている。同盟員は日頃、個々様々な活動に勤しみながらも、精神面・スキル面の双方からバンザイ力の向上に努めている。また、一年に数個のペースで新作バンザイの開発にとり組み、現在768種類(2006年現在)ものオリジナルバンザイを習得している。 バンザイ同盟は、人の喜びを自分の喜びとし、ともに勝手に楽しむという精神のもと、日本全国を飛び回っております。いつでも我々をお呼びください。戦闘的ボランティア集団バンザイ同盟が貴方のもとに至高のバンザイをお届けいたします


どうやら本気の馬鹿(東京の大学なので)集団だ。
HPでは判然としないけど、
確か番組では創立37年と紹介していたように思う。
由緒ある馬鹿集団だ。

で、
教師志望という、
すました彼女に同盟の法被を着せて、
高田馬場駅前で一緒に万歳させようというのだが、
なかなかうまくいかない。

当たり前である。
彼らのように出来る方が普通じゃない。
ぼくは彼女に同情した。
もちろん番組に応募したのは彼女だけど。
でもバンザイ同盟とは、
ちょっとハードル高すぎ。

それでも、
番組的には最後に、
彼女が振り付けを考えた新作万歳を皆で披露して、
めでたくお開きとなった。

しかし思うに、
バンザイ同盟の諸君は、
自分をさらけ出していると果たして言えるのだろうか?
同じ法被を着た集団だからできるのであって、
それは自分をさらけ出しているのではなく、
逆に集団に埋没しているだけなのではないか。

一時流行ったストリーキングと同じで、
個性を消せば捨てれる恥は結構ある。
さらけ出しているようで、
実は纏う殻を代えただけとも言える。
これもまた着ぐるみ状態。
つまり「盛り」の女の子も、
バンザイ同盟も根は一緒なのかもしれない。

考えるほどに、
自分をさらけ出すって、
簡単じゃないように思えてくる。

それは、
隠れたがる自分を、
心の奥から引きずり出してくるような、
そうして吐き出さないと死んでしまいかねない、
切羽詰まった行為であるはずだ。
そういう意味で、
人前で歌うというのは、
バンザイよりは、
さらけ出している部類だろう。

そうそう、
彼らのHPの幹部紹介ページで、
顔が似顔絵になっていたり、
写真にモザイクがかかっているのがあった。

オイオイ、
そんなんでどうするんだ。

ま、
いっか。


●坂本竜馬の手紙2通の鑑定結果が3200万円。司馬遼の「竜馬がゆく」は浪人時代に一気読みした。内容は忘れたけど、確かにワクワクした(はず)。それにしても、ただの手紙がねぇ●GT再び同率首位。さぁ、今日は頑張るぞ。

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