2008年9月7日日曜日

若いころ、
ぼくは決め付けたがり屋で、
人でも、
物でも、
出来事でも、
ちょっとしたことを拡大解釈して、
「だからいい」とか、
「だから駄目だ」とか、
判定してしまっていた。

きっと、
本質というものに早くたどり着きたくて、
焦っていたのだと思う。
そこには硬くて不動の、
輝ける真実があって、
掘ればきっと見つかると信じていた。

年を重ね、
性格ってやつは本質的に変わらないけど、
すべて物事には、
様々な要素が分かちがたく含まれていて、
割り切れるものでないと知る。

時には明らかな傷、
失敗でさえ、
捉え方次第では「味」と思えるようにもなる。

きょう、
高校時代の友人数人と集い、
わずかながらひと時を過ごし、
一番感じるたのは、
そういう事だ。

出会ってもうじき30年になる。

サラリーマン、
主婦、
警官、
医者、
教師。。。

それぞれが、
それぞれの道でここまで生きてきて、
会えば昔に戻って馬鹿話の花も咲くけど、
皆、
理想と現実の間でもがいてきて、
世の中割り切れないことだらけだと、
互いに言わなくても分かる。

ぼくのように、
ひび割れ、
欠損、
ずさん補修を繰り返し、
何が何だかわからなくなったような人間は、
なおさらその感を強くするし、
割り切ることに躊躇し、
鮮やか過ぎる断面には、
胡散臭ささえ覚える。

ふと、
円周率を思う。

3.14159265......

何万桁たどっても、
決して割り切れぬ不思議。

完全な形に潜む完全な無秩序。

割り切れないから美しく、
はてしなく続くから重いのか。

あるいは、
円は完全ではないのか。


●夜10時半ごろ、遅れて集合場所へ。盛大な焚き火の後の残り火という感じではあったが、十分楽しかった●岡田Jが先制した。このままで済むとは思えぬが。。。●赤松真理さん(pf)トリオのライブ。北野坂のクレオールは非常に美しい店で、そこで奏でられた音もまた、響き美しく、澄み、深く、心地よかった。いい音楽は、聞くだけで癒され、また勉強になる●日本2点目。美しすぎる。

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