2008年9月18日木曜日

監視カメラ

英国内には監視カメラが420万台も設置されている。
ネット情報だから、
確かとは言えないけど、
少なくとも各国の中で突出していることは間違いない。

そういえば、
先日みたナショナル・トレジャー2にも、
主人公がお宝のありかを示す木片を奪われそうになり、
わざと信号無視をして監視カメラに撮影させるという、
荒業的なシーンがあった。

日本でも、
治安の悪化に比例するように、
その数は急増していることは、
実感としてある。
最近では、
事件解決の手がかりになることも少なくない。

TVでみたのだけど、
英国では、
犯罪の一部始終が監視カメラにとらえられていても、
警察は慌てたりしない。
次々と場所を変えて捉えられる犯人を、
じっとモニター画面で追跡し、
落ち着いたところでハイ御用となる。
何でかんでもうまくいく訳でもあるまいが、
切り札ではある。

公園で母親がトイレに行っているわずかの隙に、
小1の男の子が絞殺される事件が、
福岡市の公園で起きた。
この公園には監視カメラはなかったといい、
今後また、
一気に増えることは間違いないだろう。

にもかかわらず、
監視カメラ大国に嫌悪感を憶える、
ぼくの感覚は、
たぶん間違っていない。

その本質はなんだろうと、
かんがえているのだけど、
どうにも的確に表現できない。

これまでも言ってきたように、
ただ長生きさえすれば、
とにかく安全でさえあれば、
そのためには手段を選ばずという、
国の姿勢が気に入らないのかもしれない。

国民の生命や財産を守ることは、
国の大切な役割だろう。
そのことに異論はないけど、
経済分野では自己責任を強調しつつ、
また、
振り込め詐欺の一つも満足に減らせないような国が、
知らず知らず国民を総監視下に置くというような事は、
ぼくには「あなたの幸せのため」という美名を借りた、
人権侵害だとも思えるのだ。

そもそも国ってなんだろう。

ぼくは確かにこの国に生まれ育ち、
DNAレベルから日本民族ではある。
でも、
五輪で感動したのは、
日の丸が揚がったからでも、
君が代が流れたからでもない。
選手に感情移入するからだ。
どこの国の選手であっても、
感動する時はする。

この土地に住み、
働いて税金を納め、
もちろん恩恵を受けているのだが、
国という概念が国民よりも上位であるかのような、
そんな感触が嫌いなのだ。

つまり、
権力というものが。


●あまりに悲惨な事件だったので、テンションが上がってしまった●ドトールのマンゴーミックスジュースが販売終了になってしまった。残念●カラオケボックスの半額メールが連日届く。そんな日に限って行けなかったりする。

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