こんな文章に出会った。(すべて5日夕刊)
まずは朝日新聞。
<ザマみろぃ、人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ>
<おう? てめえ、さしずめインテリだな>
<庭一面に咲いたリンドウの花、あかあかと灯りのついた茶の間、にぎやかに食事をする家族たち、それが本当の人間の生活ってもんじゃないか>
(一面「ニッポン人脈記」から寅さんの科白)
もともと自由奔放な演奏が魅力の山下は最初、「私とやる以上は、崩壊してもらうよ」と念を押した。
(芸能面「山下洋輔NY・トリオ」20年)
評価されたのは音質の良さ。設計・施工を担当した竹中工務店(大阪市中央区)設計部は残響1.7秒を生みだした。腐心したのが天井の啓上と壁の凹凸。なかでも壁は「棺おけが壁に張り付いているようだ」と批判されたが、反射音がうまく拡散していく形状こそが同社のこだわりだった。
(芸能面「50thありがとう!フェスティバルホール)
この春、アマゾン日本版で不思議な現象が起きた。ある洗剤の商品名を検索すると、何の関係もなさそうな商品が次々に現れる。薬品、家電製品用のタイマー付きコンセント、ポリ袋、そして「自殺」に関する書籍。タイマー付きコンセントは、自殺した後、扇風機などの電源を入れ、ガスを拡散させて巻き添え被害を防ごうと考えた人が買ったらしい。「おすすめ」が示していたのは、そういうことだった。
「アマゾンに現れたのは、単なるモノたちの陳列表示。だが、その画面の向こうに、今まさに自殺しようとして苦しんでいる人たちの姿が、浮かんでくるような気がした」
(芸能面「ネットはいま」))
次は読売新聞
究極といえるのが、今年、東京・上野で開かれた「井上雅彦 最後のマンガ展」だ。漫画家の展覧会=原画展という常識を打ち破り、まだ描かれていない「バガボンド」の最終話を書き下ろして展示した。大小様々なキャンバスに描かれた漫画は、漫画を超え、日本画も超えたと絶賛された。「漫画の空間の中に入って、歩きながら進んでいくような経験をしてもらいたかった」。そういう井上の目には、最終日には入場者10万人の感情が絵に送られ、絵の表面に油膜が張ったように見えたという。
「『ガリガリ君』のプリン味。あれうまいです」
「この前ディズニーランドのパレードで泣きそうになりました。『ウォルト・ディズニーがこれ見たら泣くぞ、きっと』と共感して(笑)」
(popstyle)
「ライブには、精神の美しさのすべてを集結させなければ」
(エンターテイメント面「旬感 瞬間」)
「危険運転致死罪が懲役1年以上20年以下であるのに対し、ひき逃げは10年以下と軽いことが『逃げた方が得』につながる面もある」
(社会面「ひき逃げ事件 10年で2倍」)
小浜市の農業緩詰行雄さん(74)は「オバマさんの勝利を信じていた。ぜひ小浜に来てほしい」と興奮気味。オバマ氏の出身地・米ハワイ州にちなんで結成されたフラダンスチーム「おばまボーイズ」「おばまガールズ」も、お祝いの踊りを披露した。
(社会面「米大統領にオバマ氏」)
だから新聞は面白い。
●なーんにも考えられない日にはこれがいいと思ったが、自分で考えて書くより疲れた●オバマ氏、小浜に来るまで無事だろうか。心配だ。
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