「人は男に生まれるのではない。男になるのだ」
「できそこないの男たち」が言っているのは、
そういうことだ。
人はすべて女に生まれ、
その半分が男に変化する。
ということは、
男の方が進化してるってこと?
違う。
全く違う。
なぜなら、
女だけでも、
生物は命を紡ぐことができる。
男には無理だが。
例えば、
アリマキはメスがメスを生み、
その子供のメスのお腹には、
すでに子供のメスがいる。。。
クローン。
そうだ。
アリマキのメスは、
自分と全く同じ遺伝子の子供を、
オスの力を借りずに生むことができる。
こういう生き物はほかにも沢山いるらしい。
人間だって、
最初は女だけだったという。
じゃ何で男がいるの?
再びアリマキに戻る。
メスがメスを生むアリマキだが、
冬の前の一時期だけ、
メスはオスを生むんだそうだ。
そしてオスは多くのメスと交尾して、
それらのメスは卵を生む。
卵で生むのは越冬させるためらしい。
で面白いのは、
春に卵から孵化したアリマキは、
すべてメス(!)なのだ。
そしてそのメスはまた、
せっせとメスを生む。。。
著者の福岡伸一が言うのは、
アリマキがオスを生むのは、
メス同士の遺伝子のシャフリングのためだという。
そのことでより「進化」したメスが生まれる可能性ができる。
つまりオスは、
メスの遺伝子を混ぜ合わせて進化させるため、
メスが自ら作り出した。
用がなくなればいらない、
「使い捨て」なのである。
生物学的には人間も同じなのだ。
ぼくは先日見た雄ライオンの番組を思い出した。
なるほどなぁ。
ということは、
いずれ、
クローン技術を使って女が女を生むようになり、
男は無用になるのかなぁ。
世界中、
クローンの女ばかりで、
ほんの一部の男だけが、
遺伝子の「かき交ぜ役」として存在を許される世界。
もう11月か。
寒くなってきた。
●この本、面白い。ショウジョウバエの染色体(XY)の話とか、思いだせます●竜王戦第2局。渡辺竜王連敗。ネット中継を見ていて、ド素人ながら興奮した。渡辺頑張れ。奥さんと子供のために●柔道石井、プロ格闘家へ。天皇に嘘はつけないものな。天皇、石井の置かれた状況知ってて尋ねたはず。「せんとくん」の件といい、両陛下なかなかおやりになる。
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