2008年11月2日日曜日

「人は男に生まれるのではない。男になるのだ」

「できそこないの男たち」が言っているのは、
そういうことだ。

人はすべて女に生まれ、
その半分が男に変化する。

ということは、
男の方が進化してるってこと?

違う。
全く違う。

なぜなら、
女だけでも、
生物は命を紡ぐことができる。
男には無理だが。

例えば、
アリマキはメスがメスを生み、
その子供のメスのお腹には、
すでに子供のメスがいる。。。

クローン。

そうだ。
アリマキのメスは、
自分と全く同じ遺伝子の子供を、
オスの力を借りずに生むことができる。
こういう生き物はほかにも沢山いるらしい。

人間だって、
最初は女だけだったという。

じゃ何で男がいるの?

再びアリマキに戻る。

メスがメスを生むアリマキだが、
冬の前の一時期だけ、
メスはオスを生むんだそうだ。
そしてオスは多くのメスと交尾して、
それらのメスは卵を生む。
卵で生むのは越冬させるためらしい。

で面白いのは、
春に卵から孵化したアリマキは、
すべてメス(!)なのだ。

そしてそのメスはまた、
せっせとメスを生む。。。

著者の福岡伸一が言うのは、
アリマキがオスを生むのは、
メス同士の遺伝子のシャフリングのためだという。
そのことでより「進化」したメスが生まれる可能性ができる。

つまりオスは、
メスの遺伝子を混ぜ合わせて進化させるため、
メスが自ら作り出した。
用がなくなればいらない、
「使い捨て」なのである。

生物学的には人間も同じなのだ。

ぼくは先日見た雄ライオンの番組を思い出した。



なるほどなぁ。

ということは、
いずれ、
クローン技術を使って女が女を生むようになり、
男は無用になるのかなぁ。

世界中、
クローンの女ばかりで、
ほんの一部の男だけが、
遺伝子の「かき交ぜ役」として存在を許される世界。







もう11月か。

寒くなってきた。


●この本、面白い。ショウジョウバエの染色体(XY)の話とか、思いだせます●竜王戦第2局。渡辺竜王連敗。ネット中継を見ていて、ド素人ながら興奮した。渡辺頑張れ。奥さんと子供のために●柔道石井、プロ格闘家へ。天皇に嘘はつけないものな。天皇、石井の置かれた状況知ってて尋ねたはず。「せんとくん」の件といい、両陛下なかなかおやりになる。

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