ぼくはこんなブログを書いていた。
「パズル」と題されている。
きょうから2日まで年末年始休暇だ。
僕の周辺はちっとも慌ただしくなく、
たまぁーに行く喫茶店に寄ってみた。
本を読もうと思っていたのだけれど、
カウンターの上に木製パズルらしきものがあり、
何気に手にしてカチャカチャ動かしていると、
バラッと一気に崩れた。
焦ってはいけない。
パズルなんだから元に戻るはずだし、
復元できなくても店の人に泣きついたらいいだけ。
そう気楽な気持ちになって復元に挑み始めた。
頼れるのは、
元の姿のイメージと、
崩れた時の手と目の記憶だけ。
直角の刻み目が二か所ずつ入った同じ形の木製角柱6本が、
二本ずつ対になって、
縦横斜めに組み合わさっていたはずだ。
崩れた時は、確か二分割して斜めにすべり落ちたと思う。
だからとりあえず3本ひと組の塊を作ってみることにした。
こういうパズルは、
絶対に無用な隙間はできないはずだから、
組み合わせは限られているはずなんだけど、
なかなかうまくいかない。
頭の中のイメージはなんとなくあって、
きっとそれらの木のパーツを手にしたら、
普通はそうするだろうという組み合わせではない組み合わせなんだ。
それが意外な角度でスルッとはまるはずだ。
常識を振り払い、
意外性を先取りするように心がけて何度も試してみる。
幸い他の客は奥の方にいるカップルだけのようで、
あまり周囲の目は気にせずに済む。
カウンターの中の女性も、
余計な関心は払わない。
冷静にコトを進めた。
とにかく冷静に。
冷静に、
と言い聞かせている自分は、
すでにこのパズルにかなり熱くなっていることに気づく。
煙草も2本しか吸わず、
1時間近くたって、
ようやくこのパズルの「文法」が分かってきた。
無駄な隙間は出来ないはず。
そのルールはここでも健在だった。
最後の一本がここに入ればと分かった時点でゴールが見えたと思った。
そうあるべき形に組んだ3本ずつを両手で持って、
2、3度合わせてみたら、
スッとはまった。
「でぇきたぁ~~」
裏声のまじった情けない声が終了の合図になった。
ずっと黙っていたカウンターの中の女性が、
「すごいですね」
と笑顔で言ってくれた。
今年一番嬉しかった。
あの時の快感は、
まだすぐそこにある。
じゃず家のセッション。
今日の気分が似ているから、
あえて引っ張り出してきた。
●車を売った。買って3年ほどになるけど、4000㌔しか乗ってないんだもの。ぼくのライフスタイルに不必要と判断した。きっと不自由だと思うこともあるだろうけど、全然後悔していないから、きっとそれでよかったのだ●近所に巨大なショッピングモールができたので、初めて行ってみた。何か記念にと、カリモクのお店で、船用の掛け時計を買った。可愛かったし、何より発売開始が1964年というのに魅かれた。ぼくと「同い年」だ。
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