とある女性に貸した本が、
なかなか帰ってこない。
たまに顔を合わせるたびに、
「あとこれぐらい」
と人差し指と親指で作る厚みが、
増えたり減ったりしているから、
きっと、
まだだいぶかかるだろう。
ぼくが無理やり渡したのだから、
せかす道理はなく、
かえって、
会うたびに釈明させてしまうことになってしまい、
こちらが申し訳なくなる。
彼女は、
ぼくが引いた線が面白いという。
なぜこんなところに、
と考えていると、
なかなか読み進まないのだという。
たぶん言い訳だろうけど、
確かにぼくは気に行った本には、
線を引く。
しかも3色ボールペンで。
ホントにそれが面白いなら、
商売になるかもしれないな。
もちろんぼくじゃなく、
誰か有名人に線を引いてもらって、
「○○さん直筆線入り」として並べれば、
少しは付加価値がつく(かもしれない)。
あの人の線を意識すると分かりやすい。
この線には味がある。
まったく違う読み方ができました。
顔写真入りで「私が線を引きました」。。。。
人気ランキングができて、
そうこうしていると、
きっと中国製の偽物が出てくるかもしれない。
などと、
くだらぬ事を考えているうちに、
もう夜明けが近い。
●本をバッグに入れずに出かけて、携帯を忘れた時と同じぐらい焦った。ぼくにとって本は、携帯と同じぐらいには大切だということだナ●そういえば、最近、本について書いていないな。読んでいないわけじゃないから、そのうちどどーっと書くかも●日曜日、父の一周忌が無事に終わり、夜は赤松真理さん(pf)トリオを聴きに武庫之荘・Mクアトロへ。いつもながら丁寧な演奏に耳をゆだね、素敵なひとときを過ごす。●水原勇気が本当になった。興味津津。
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