2009年2月3日火曜日

瘡蓋

忘れることは難しい。
忘れよう、
忘れようと、
思えば思うほど、
その記憶は強くなるようにすら感じる。

では、
無理やり忘れようなどと思わなければいいのか?



NHK「プロフェッショナル」は、
「どん底の会社よ、よみがえれ~弁護士・村松謙一~」
で、
そんな疑問への答えになりそうな言葉があった。

彼は主に、
倒産寸前の中小企業の再建に取り組んでいるのだが、
彼の原点には二人の「死」がある。

ひとつは、
ある社長の自殺。
もうひとつは、
15歳だった娘の病死。

企業再建は彼にとって、
従業員の命を守ること。
救えなかった二つの命が彼を駆り立てる。



「どうして(どうやって)立ち直られたのですか?」

司会者の問いに彼はこう答えた。

「いや。立ち直ってなんかいませんよ。いまでも」
「でもね、心にはかさぶたができるんですよ」



無理に忘れることはない。
無理に思いだすこともない。
一生懸命生きてさえいれば、
心の傷は消えなくとも、
かさぶたはできる。



「かさぶた」っていう表現がリアルだ。
はがすと痛い。
でも、
無性にはがしたい時もある。

そうか。
ずっと瘡蓋状態か。
「傷痕」ならちょっとは威張れるけど。

「俺の体にゃあなぁ、100個の瘡蓋があるんでぃ」って。

人生辛いなぁ。。。



●梅田・AZULでSteve Evans(Vo&Tp)/多田 恵美子(P)/時安 吉宏(B)/中嶋 俊夫(Drs)を。それから、難波・YAKATA de Voce のボーカルセッション&ボーカル・ライブ・澁澤メルモ(vo)速水佐保(pf) 阪口典右(bs)に●TVをつけっぱなしにしていたら、懐かしき名画「卒業」が始まった。何気に見続けていたら、煙草が切れていることに気づき、買いに行って戻ってきたら、有名な教会のシーンが終わっていた。知ってるからいいんだけど、損した気分。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...