2009年2月5日木曜日

視線

先日のNHKトップランナーに、
成海璃子という16歳の女優が出ていた。
彼女の作品はひとつも見たことはないし、
トーク番組も初出演そうだ。
HPを見たところ、
年齢にしては大変なキャリアだ。

話はいろいろ興味深かったけど、
ぼいうには彼女の「黒目」と「白目」のコントラストが印象的だった。
いわゆる「目力」というのとは違う、
吸い込まれてしまう感じだ。



話は飛ぶが、
黒目といえば、
動物の中で白目がある(正確には露出している)のは人間だけだそうだ。
人間以外の動物では、
相手に視線を悟られるのは非常に危険なんですね。

弱肉強食の世界では、
どこを見ているか相手にバレないようにするのは、
自己防衛なんですね。
だから弱肉強食を脱した人間だけが白目を堂々とさらして、
さらにそれをコミュニケーションに使うようになったと。


そこで成海さんなんだけど、
演技が天才的ということになっていて、
確かに番組で紹介された映画やCMの一部を見ただけでも、
とっても魅力的な雰囲気をもっていることはわかった。

たださっきの話を援用すれば、
本人の演技力もさることながら、
あの印象的な「黒目」が、
見る者の想像力をかきたてる部分も大きいのではないかと思った。
吸い込まれるようなっていうのかな。
見られるだけで、
みすかされているような気にさせる。
「包容力」のある視線だ。

「この人、何考えてんだか」っていうのと、
紙一重にも思えるけど、、、


そんなことを考えていたら、
今日の「東京カワイイTV」では、
流行りの「ゆるキャラ」について触れていて、
それによると、
人気キャラを生むコツは、
目を真っ黒の丸にする(つまり●)ことだと、
専門家が言っていた。

その方が、
持ち主が感情移入しやすいのだそうだ。



なるほど、
サングラスの人がミステリアスに見えるのも、
白人が日本人の黒目を、
「ミステリアス」と感じるのも、
そういうことなのかと、
一人合点がいった次第。
付け加えれば、
グラサンのヤクザがおっかないのも、
本音が見えない点にあるのだろう。

そういえば、
最近の女の子のメークは、
目に力点を置いているけど、
基本は強調しながら逆にぼかしているということなんだ、
きっと。



成海さんは、
いわゆる芝居するということには抵抗があるような、
そんな口ぶりだったが、
成海さんの今後どう変化していくかには要注目だ。


●最近の映画作りは、ビデオの普及で、制作方法が随分変化しているようだ。魅力的な人を、台本無視で長回しで何十時間も撮って、あとから自然な「いい表情」とつなぎ合わせるみたいな。その方法には従来の演技論を根底から覆す要素がある●今日は珍しく午前中から活動した。よって眠いzzz

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