大切な物を失くすことは、
何度経験しても慣れることはない。
そして、
それが戻ってきた時の喜びも。
色々な物を失くしてきたけど、
一番の苦い思い出は、
ジッポーのライターだ。
まだ二十代の時のことで、
7年間ほど使った。
大学時代から社会人にかけて、
暗中模索の日々を一緒に過ごした。
使い過ぎて壊れても、
ジッポー社に送ったら、
完璧に修理してくれた。
コイツとは絶対に一生一緒だと思っていた。
それがある日、
ぼくの元から消えた。
その時の感触は忘れない。
どうせいつものように、
ひょこっと見つかるサと、
最初は気楽に構えていたのだが、
何日たっても出てこない。
すると一気に焦りがこみあげてきて、
考えうる全ての場所を、
あらん限りの熱心さで探した。
あぁもう二度とこの手に戻ってこないのかと、
思えば思うほど募る愛着。
そう遠くない場所に絶対「ある」はずなのに、
どうしても見つけ出せない不条理感は今でも消えない。
あれから20年。
それでもどこかに、
あのジッポーはあるのだから。。。
●この冬2度目、手袋を落した。あわてて来た道を戻ったら、誰かがラーメン屋さんの看板の上に置いておいてくれた。1度目は後ろの人が拾ってくれた。3度目はどうだろう●西宮北口「Corner Pocket」にて大友孝彰(Piano)大野浩司(Guitar)を。この日を待って大友君のCD「NIGHTMARE」を買った。
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