2009年2月9日月曜日

後味

「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(サム・メンデス監督)を観た。
もちろん、
ディカプリオ&ウィンスレット、
「タイタニック」の二人が主役だからなのだが、
これが何とも、
見事に「やられた」。
一応、
いい意味で。

二人に加え、
キャシー・ベイツも主要な役どころで出演しており、
「タイタニック」を意識していることは明白。
つまり、
あのジャックとローズがもし結婚していたら、、、
という想像を、
観客に意図的にさせる配役だということ。
しかし、
少しでもロマンチックなものを期待すれば、
全く裏切られる。。。



内容と結末は、
観ていない人のためにも一切書かないけど、
後味はチョー「苦い」。

たぶんこの苦さは、
分からない人には全然わからないだろうけど、
分かる人にはあまりにも強烈。
そういう類の苦さだ。

夫婦役の二人の演技、
脚本、
どれもよく出来ていると思う。
「秀作」ということになるのだろう。



しかしぼくは考えてしまった。
これほどに苦い映画を、
1800円払ってまで見る意味は何かと。

別に映画って、
意味があるから見るとか、
見ないとか、
そういうものではないとは思うが、
そもそも、
こんな苦い映画を作った動機は何か?

そして、
この映画からぼくが得たものってなんだろう?
愚かだった我が身を振り返り、
深い悔恨の海に沈めということか?



とぼとぼ帰宅してBSをつけると、
奇遇にもウィンスレット主演の「エターナル・サンシャイン」が始まった。
相方のジム・キャリーは苦手なのだが、
話の内容が面白く満足した。

記憶をテーマにしていて、
なかなか凝った脚本。
こちらも、
どちらかといえば「苦い」映画だけど、
これぐらいなら許せる。



●ここでのディカプリオに、ぼくは三浦友和がダブった●「悼む人」(天童荒太著、文芸春秋)読了。最後まで一気に読ませる力技はすごいと思う。7年がかりで書いたそうで、その労力だけでも頭が下がる●難波「YAKATA de Voce」の昼セッションに行く。ここの雰囲気は好きだ。

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