散髪屋や喫茶店や病院の待合室なんかに置いてある漫画には定番がある。
一話完結であることは絶対条件で、
「美味しんぼ」や「ゴルゴ13」はさしずめ横綱。
「人間交差点」や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)は大関か?
まぁ「サザエさん」は別格として。。。
MBS「情熱大陸」を見たら、
「こち亀」作者の秋本治だったので非常に興味深く見た。
彼が高卒後一度はアニメーターになったが母親の看病のため退社。
その母親が亡くなった後、
24歳の時「ジャンプ」の新人賞に応募したのが「こち亀」だったことなど、
全然知らなかった。
Wikipediaにだって出ていない。
今や製作は彼を社長とする有限会社「あとりえビー玉」が行っていて、
いわゆるアシスタントが社員。
タイムカードで勤務時間をきっちり管理しながら、
完全分業で「こち亀」が淡々と生み出される様子は、
ギャグ漫画の製作現場として意外といえば意外だが、
あれだけのクオリティーを保ったまま一度も休載がないという事実を考えれば、
「なるほどこれぞプロの仕事」とも思えてくる。
また秋本氏自身のキャラクターが最高だった。
どうやら酒も煙草も賭け事も無縁の様子で、
本当に「こち亀」が好きで好きで作り続けている職人って感じ。
漫画のキャラクターって作者の「あこがれ」であることが多いと思う。
主人公の破天荒巡査「両津勘吉」と秋本氏は外面的には正反対で、
一見あこがれのようでもあるが、
ファミレスに籠ってコーヒー一杯で10時間ほど粘って原案を考える彼を見ていると、
ショボイんだけどカッコよく、
そのカッコよさはダメダメ男の両津が時折見せるカッコよさと重なる。
「ゴルゴ13」と作者「さいとう・たかを」とは別の意味で
強烈なダンディズムを感じた。
●ゴルゴのアニメを先日見たら、ゴルゴの声優を舘ひろしがやっていた。無口なゴルゴだけに、30分間でセリフはたしか二言三言。あとは「うっ」とか「ううぅ」ぐらいで、あれで一体ギャラが発生するのかと、笑えた●難波「YAKATA de Voce」と武庫之荘「Mクアトロ」。初めて昼夜のセッションをはしごした。いい経験になった。昨年6月のライブでご一緒させてもらったパティ(Vo)さんに久しぶりに会えた●後になって気づいたが「美味しんぼ」は一話完結ではなかった。あれを置いている食堂って、考えてみればすごい度胸だと思う。
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