2009年2月7日土曜日

爆発

新型インフルエンザの「恐怖」が、
一般にも浸透してきた。
なにせ、
あの母でさえ、
「パンデミック」なんて言葉を知っているくらいだ。
本当に分かっているかどうかは別にして。

しかし、
知り合いの医師に言わせると、
「騒ぎ過ぎの印象」に映るらしい。



ぼくの理解ではこういうことだ。
今恐れられている新型ウイルスは、
「強毒性」といって、
潜伏期間が短く、
感染したらあっという間に発症する。

確かにかかったら非常にヤバいのだが、
「他人にうつす」という点に限れば、
潜伏期間の長い「弱毒性」に比べて、
危険度は低いらしい。

だから、
「感染爆発」にはなりにくいのだそうだ。

ちなみに、
1918年から翌年にかけて世界中で流行り、
日本でも5500万人の人口のうち39万人が死亡したという「スペイン風邪」は、
「弱毒性」。



もちろん、
普通の風邪だって、
かからない方が「いいに決まってる」から、
マスクや手洗い、
うがいが「不要」な訳ではもちろんない。
だから、
知人もそういった話を積極的にしている訳ではない。
あくまで「騒ぎ過ぎの印象」と言っているのだ。

そりゃあ、
今の状況で、
「新型インフル、怖がりすぎですよアハハ」とは、
よほど偏屈な医師でない限り言わないだろう。



でも、
そうやって、
どんな権力でも暴力でもなく、
いつの間にか異見が「封殺」される事もまた「怖い」。

「念のため」
「悪い事じゃない」
「大人気ない」
「そうしとけば間違いない」。。。

そういう何気ない「善意」の積み重ねが、
時に思わぬ暴走を生む原因であることも、
忘れちゃいけないと強く思う。


●といいながら、ぼくは毎日、使い捨てマスクをして外出する。マスク屋さんは大儲け。

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