先日昼ごろ起きたら家の前を通る電車が止まっている。
母の情報によると人がはねられたらしい。
歩いてすぐのところに踏切がある。
子供の頃から度々自殺があった場所だ。
おそらく今度もそうだろう。
不通がどれくらいの時間続いたのかよく知らない。
ぼくはいつも通り身支度を整え出勤した。
たくさんのカラスがずっと鳴いていた。
翌日の朝日新聞朝刊を探すと、
県版の下の方に事件は載っていた。
はねられたのは近所に住む30歳代の男性。
遮断機の棒をまたいで線路内に入った彼は、
向かってくる電車の方を向いて立っていたそうだ。
運転士の証言だろう。
記事には「自殺」という文字はなかったけど、
この描写で十分だった。
亡くなった男性がどんな人生を生き、
何に悩み絶望して電車と相対したのかなど知るべくもない。
少なくともその瞬間の彼には、
生きるより死ぬ方が楽だったのだろう。
ただ、
彼のその一瞬を誰かが止めていたらと思うと胸が痛い。
TVドラマ「ありふれた奇跡」の初回、
駅のホームから飛び込もうとした中年男を、
主人公の若い男女が力づくで止めるシーンがあった。
もしぼくがあの時踏切の近くを通って亡くなった男性に気づいていたら、
果たしてどう行動しただろうか?
「やめろ」とは言えても踏切にまで入れただろうか?
入ったはいいが相手の方が力が強くて抱きつかれたらどうしよう。。。
突き飛ばすよりは引っ張った方がダメだった時に自分は助かるかも。。。
「ぼくなどもう2度くらい死んだも同然だ」なんていつも言っているのだけど、
こうして具体的に考えてみると、
「命懸け」は理屈じゃないと思い知る。
●そういえば、昨夏のサザンオールスターズ30周年コンサートの最終日、桑田は最後の最後にこう叫んだ。「みんな死ぬなよ」●天満「じゃず家」セッション。この寒さでお客さん比較的少なめ。4曲。常連さんの女の子に「○○さんの歌が聞きたいと思うようになってきましたよ」って言われた。かなり褒められた気分。さらに、ブログの読者が新たに一人いることが判明。嬉しいことが二つもあった。
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