1984年ロス五輪で、
柔道無差別級の山下泰裕選手は、
右足を痛めながら金メダルをとり、
国民栄誉賞にも輝いた。
あの時、
決勝の相手だったエジプトのラシュワン選手は、
山下の右足を攻めなかった。
抑え込みで敗れたものの、
彼はユネスコ「国際フェアプレー賞」を受賞した。
とここまではよく知られた話。
しかし、
先日のNHK「スポーツ大陸」では、
ラシュワンは「山下の右足を狙っていた」と語っているではないか。
山下は、
その攻撃を反射的にかわし、
間髪入れず、
左足を軸にして相手を倒した。
番組では、
この反応こそ、
山下の鍛練の賜物だみたいに称賛していた。
確かに、
そう言われて映像を見ると、
そのようにも見える。
じゃあ、
あの時の美談は、
「ラシュワンいい人」と思った子供心は、
根本的に間違っていたのか。。。
当時と今と、
どちらの話が本当なのか。
確かに、
どちらの話でも、
そうだと思って映像を見れば、
そのように見える(見えた)。
でも、
あの当時は、
ラシュワンの美談が本当に見えた。
これ、
深入りしないけど、
大事なことだと思う。
いずれにせよ、
はっきりしてるのは、
あの痛々しい山下が、
絶好調だったラシュワンに勝ったのが、
「奇跡」だということ。
1984年当時、
この奇跡をどう説明すれば、
周囲が納得し、
喜んだか。
今と同じ説明では、
当時なら「ラシュワンひどい奴」とならなかったか。
あるいは、
今ならば、
当時の説明は、
フェアプレーというより、
逆に「アンフェア」と評価されるかもしれない。
上書き情報が正しいとは限らないのだ。
●この話は以前にも書いた記憶があるような。。。でもまぁいいか●サッカー日豪戦。0-0の結果に一番ホッとしているのは、2本しかシュートを打たれなかったGK都築では?
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