快速電車の窓際の席で、
おじさんが携帯を熱心に眺めている。
どうやらワンセグで、
何かの番組を見ているらしい。
ぼくの携帯は、
昨夏、
それまで持っていたヤツがどうにも嫌になり、
衝動買いしたのだが、
やはりワンセグを見ることができる。
できるのだけど、
実際はほとんど見ない。
見ないというより、
あれって見ることができる場所の方が少なくない?
会社の中、
喫茶店、
もちろん地下。
ぼくの機種が古いからかと、
ドコモショップで尋ねたことがあるけど、
「まぁ公園とか、電車内なら大丈夫ですけど」
と煮え切らない。
第一、
15分ほどしか乗らない通勤電車で、
どうしても見逃せない番組なんて、
ほとんどない。
録画しておけばいいだけだ。
こんなに使えぬのなら、
電話とiモードだの小型軽量機種がいいと、
探してみても、
どうもカメラとワンセグは必須らしい。
そんなワンセグが唯一重宝した時期がある。
買って間がないころ、
約1か月入院した時だ。
夜10時消灯までは談話室でテレビが見れるのだけど、
ぼくが見たいもっぱらNHKの番組は、
そのころから始まる。
布団をかぶってイヤホンで聞きながら、
電波を探りながら毎日のように1、2時間見るのが日課だった。
いつ退院できるのかも分からず、
寂しい入院生活の中、
本当にあの時だけは、
「これ買ってよかった」って思ったよ。
だから1年たって、
もう買い替えてもいいんだけど、
何となく手放せないでいる。
●「マイケル・ジャクソン生誕50周年記念ベストCD」が売り出されると知って笑った。単にマイケル50歳ってことでしょ。普通メモリアルアルバムって、死んでから「生誕100年」とか「没後50年」とかで出すよな。生きながら伝説になっちゃうんだね●読売新聞夕刊小説が今日から伊坂幸太郎「SOSの猿」になった。本屋大賞男。ちょっと読む気になった。ちなみにSOSってSAVE OUR SHIPの略って知らなかった。
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