2008年10月13日月曜日

ゴルフ

15年ほど前に住んでいた、
福井市のマンションの前は、
大きなゴルフ練習場だった。

仕事から帰ると、
クラブを2、3本持って行き、
200球ぐらい打つ。

ストレス解消でもあり、
汗まみれで帰って入る風呂が、
大好きだった。

日課といってもよかった。

なのにコースに行くとまるで駄目。
練習場ではあれほど見事に飛んだドライバーも、
狙った位置にピタリと落とせたアイアンも、
どうしちゃったのと思うほど当たらない。

飛んでも、
てんで見当違いの方向で、
草むらや斜面の下や、
あり得ないような場所から打つはめになる。

練習場ではやれないパターなどは、
ぶっつけ本番だから尚ひどい。

次第にわかってきたのは、
練習場とコースは全く別だということだ。
ゴルフに限らない。
バッティングセンターでいくらカッ飛ばしても、
試合で人間の投げる球は簡単には打てない。

逆に、
練習はそこそこで、
どんどん実戦している人が、
最初はひどいものだけど、
いつのまにかスコアはぐんと良くなっていて、
驚かされることがあった。

打った球数なら絶対負けてないはずだけど、
ぼくは「生きた球」を打ってなさすぎた。
ゴルフというのは、
フォームが悪かろうと、
距離が少し短くても関係ない。
どんな場所からでも狙った場所にさえ打てれば、
スコアはまとまる。

特に、
練習場にないパターやバンカー、
ラフなどのアクシデント対応は、
経験がもろに腕前に出る。

歌だって一緒だなと思う。
セッションは、
本番ライブと練習の中間あたりの存在だが、
ここでうまく行かない以上、
駄目なものは駄目だ。

自信を持って臨んで、
玉砕してガッカリして。。。

そんなことの繰り返しだ。

それでもあきらめないのは、
着実に上達している、
顔なじみさんたちがいるからだ。

みんなうまくなりたいと思って頑張っていて、
その成果が出ていると、
ちょっと嫉妬もするが、
それより自分もそうなりたいと願う気持ちの方がずっと強い。

ゴルフはすっかり諦めてしまったけど、
歌だけはそうはいかない。

そんなヤワな決意ではないのだ。


●久し振りに武庫之荘「Mクアトロ」。顔見知りのボーカルが多くて、皆、努力の跡がはっきり分かる素敵な歌だった●このブログを読んでくれている人がもう一人いることが判明。うれしくなった。

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