15年ほど前に住んでいた、
福井市のマンションの前は、
大きなゴルフ練習場だった。
仕事から帰ると、
クラブを2、3本持って行き、
200球ぐらい打つ。
ストレス解消でもあり、
汗まみれで帰って入る風呂が、
大好きだった。
日課といってもよかった。
なのにコースに行くとまるで駄目。
練習場ではあれほど見事に飛んだドライバーも、
狙った位置にピタリと落とせたアイアンも、
どうしちゃったのと思うほど当たらない。
飛んでも、
てんで見当違いの方向で、
草むらや斜面の下や、
あり得ないような場所から打つはめになる。
練習場ではやれないパターなどは、
ぶっつけ本番だから尚ひどい。
次第にわかってきたのは、
練習場とコースは全く別だということだ。
ゴルフに限らない。
バッティングセンターでいくらカッ飛ばしても、
試合で人間の投げる球は簡単には打てない。
逆に、
練習はそこそこで、
どんどん実戦している人が、
最初はひどいものだけど、
いつのまにかスコアはぐんと良くなっていて、
驚かされることがあった。
打った球数なら絶対負けてないはずだけど、
ぼくは「生きた球」を打ってなさすぎた。
ゴルフというのは、
フォームが悪かろうと、
距離が少し短くても関係ない。
どんな場所からでも狙った場所にさえ打てれば、
スコアはまとまる。
特に、
練習場にないパターやバンカー、
ラフなどのアクシデント対応は、
経験がもろに腕前に出る。
歌だって一緒だなと思う。
セッションは、
本番ライブと練習の中間あたりの存在だが、
ここでうまく行かない以上、
駄目なものは駄目だ。
自信を持って臨んで、
玉砕してガッカリして。。。
そんなことの繰り返しだ。
それでもあきらめないのは、
着実に上達している、
顔なじみさんたちがいるからだ。
みんなうまくなりたいと思って頑張っていて、
その成果が出ていると、
ちょっと嫉妬もするが、
それより自分もそうなりたいと願う気持ちの方がずっと強い。
ゴルフはすっかり諦めてしまったけど、
歌だけはそうはいかない。
そんなヤワな決意ではないのだ。
●久し振りに武庫之荘「Mクアトロ」。顔見知りのボーカルが多くて、皆、努力の跡がはっきり分かる素敵な歌だった●このブログを読んでくれている人がもう一人いることが判明。うれしくなった。
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