2010年9月5日日曜日

病名

今日、
もう5時前だというのに、
吸った息が「熱い」って感じた。

サウナに入った時みたい。

プロ野球選手でさえ熱中症になる、
かなり異常な事態。

なんか一日一日、
サバイバーな気分である。


ところで「吸う」といえば、
タバコをやめたいのにやめられない人は病気、
なんだそうだ。

さっきBS2をチラッとつけたら、
医者がそう言っていた。

ニコチン依存症ってわけか。


では、
別にやめたいと思っていない人は病気じゃないの?

そういう考え方はきっと屁理屈として退けられ、
すべて「喫煙者は病人」として啓蒙されるだろう。

そのことは受け入れる、
というか抗しがたい流れだとして、
問題なのはその先だ。

喫煙という病気を治そうとしない人、
つまり禁煙しない人はケシカランという、
飛躍した考えが蔓延しないか、
それが心配だ。


言うまでもないことだが、
病気を治すか否かは本人の意思である。

それは風邪だろうがガンだろうが同じことだ。

普通は治そうとするけれど、
人として病気は治さなければならないわけではない。

水虫だって虫歯だって病気である。

もちろん、
「病気は治すようる努めるべし」なんて、
法律で定められているわけでもない。


でも、
微妙な論理のすり替えで、
喫煙者は病気を治そうとしない怠惰な人である、
というような価値観が広まっていくかもしれないと思うと、
身震いがしてくる。

たとえば、
肥満な人は管理職に適さない、
みたいな。


その流れで言えば、
「症候群」とか「予備軍」っていう用語も好きじゃない。

診断されて病名を与えられ安心する人もいるだろうけど、
病名を付けられたがために、
偏見に苦しめられる人もいる。

●こういうことを書いていると、自分は若いころと変わってないなぁと思う。どこまでも懲りないヤツ。


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