2010年9月17日金曜日
出現
40歳代の男性にとって、
大なり小なりあると思われる、
「キッス体験」。
歌舞伎を思わせる奇抜なメーク。
火を吹いたり、
口から血をしたたらせたり、
おどろおどろしいステージング。
にもかかわらず、
キャッチーで圧倒的にカッコいい演奏。
中学生だったぼくにも、
かれらが出現した時の衝撃は忘れられない。
今でも十分に「衝撃的」ではあるが、
たぶんあの時自分が高校生だったら、
あるいは小学生だったら、
違う印象を抱いのではなかろうか?
扮装や演奏が一体となった「キッス体験」は、
あのころ中学生だった男子特有のものに違いない。
というのは、
ぼくと同じ年代の有名人が、
同様のキッス体験を話しているのを、
たまたま最近立て続けに耳にしたからだ。
そういう意味では、
ぼくはビートルズ世代ではないと思う。
もちろん中学生の時にもビートルズは知ってたし、
好きだった。
でも、
キッスのような感じではなくて、
もう既に十分有名な存在として彼らはあった。
むしろキッスに近い印象として残っているのは、
クイーンのほうかもしれない。
いずれにせよ、
同じ事柄でも、
それに遭遇する年齢が違えば、
影響の仕方も大きく異なるだろう。
いや、
事柄というより、
その出現といった方がより正確かもしれない。
ある事象や人物が出現した、
その時に居合わせた年齢。
たとえば、
山口百恵の出現は、
こどもだったぼくには、
それほど衝撃ではなかった。
むしろ当時のおとなの方が、
受けた衝撃は強かったと思う。
「トラウマ」といっていいほどの「キッス体験」は、
やはり、
あのころ十代前半だった男子だけに特有のものだと思うのである。
●パンダ写真を気に入った理由も、トラウマの影響か!
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