2011年2月8日火曜日

今後

宿直勤務から帰宅すると、
母が読書していて、
思わずのけぞった。

だって本当にこの人、
読書しないんだもの。

確か前に本を読んでいる姿を見たのは、
「ホームレス中学生」だった。

その本はルクエを使った和食のレシピ本で、
その名も「和レシピ」。













ルクエと一緒に贈ったレシピ本は、
もう制覇してしまったようだ。

大したやる気である。

やる気といえば、
長友である。

インテルで堂々とプレーしている姿を見て、
すっかり感心してしまった。

無名だった彼が、
明治大学の学生からFC東京に入団したのは2008年、
ほんの3年前のことだ。

それから日本代表になって、
W杯で活躍してセリエAのチェゼーナに移籍したのは2010年。

アジア杯ではVゴールをアシストし、
あっという間に名門中の名門インテル移籍が決まった。

そして今日の初出場。

日本で無名だった大学生が、
たった3年で世界屈指のクラブチームでプレーしてるのだから、
その進化速度たるや、
ピッチの左サイドを駆け上がる、
彼のプレースタイルさながら、
まるで韋駄天だ。

音楽とか絵画とか、
芸術分野ならわかるんだけど、
スポーツの世界では極めて珍しい。

彼の成功が日本人に与える自信は計り知れない。

サッカーだから、
身長が低いハンデは、
他のスポーツに比べ少ないとは思うけど、
170センチっていうのは、
ディフェンダーとしては破格に低い。

じゃあ彼が天才なのかというと、
決してそうではないことは、
経歴が証明している。

彼は天才ではなく明らかに努力の人だ。

鍛えあげた体でピッチを走りまくり、
延長戦になっても、
ついさっき投入された控え選手のように、
元気はつらつ動き回るタフさが武器だ。

特に「体幹」って言葉は、
長友の活躍とともに、
急速に広まったように思う。

しかし、
中田英のような自信家でも、
本田圭のようなビッグマウスでもなく、
どちらかといえば、
控えめ黙々典型的日本人タイプ。

要するに、
どこにでもいそうなサッカー兄ちゃんなのである。

でも、
ここまでの成功を目の当たりにすると、
本当に彼は「黙々努力だけの人なのか」との疑問が沸いてくる。

彼が努力をしていることは間違いないけど、
彼ぐらい努力している人は、
日本だけ探しても、
ほかにいくらでもいるだろうに。

体幹鍛えりゃインテルに入れるわけじゃない。

ならばやはり彼もまた、
何かを「持っている」のだろうか?

母の料理も、
長友のプレーも、
今後が楽しみだ。

●かなり強引な落ちだ。


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