2011年2月20日日曜日

報恩

4年前、
私生活最悪の出来事から心身を病み、
会社を8か月も休む羽目に陥った。

その後、
復職に際して尽力してくれた上司が、
別会社に行かれることになった。

あの時、
復職はともかく、
元の部署に戻すことについては、
反対意見が強かったという。

その中で上司は盾となり、
「何かあったら自分が責任をとる」とまで言って、
ぼくを守ってくれた。

復職して3年余り、
その恩を忘れたことは1日もない。

猜疑心あふれる周囲の目にさらされても、
不本意な仕事しか与えられなくても、
何があっても、
その上司がいる限り、
「下手を打ってはならぬ」と、
ただそのことを胸に刻んできた。

復職してから個人的に話しをすることは、
ほとんどなかったけど、
言葉じゃなくて、
与えられた仕事に誠実に打ち込むことが、
唯一ぼくにできる意志表示だった。

結果的には仕事上で昨年、
痛恨の重大ミスをやらかしたのだけど、
4年前のような迷惑はかけずに済んだ。

ある種の安堵感はある。

さて、
そうは言っても、
これで社内にぼくの「後ろ盾」はいなくなり、
今後ぼくの立場がどうなるのかは、
全く不透明となった。

でも、
今更何があっても文句は言うまい。

お陰様で3年余り今の仕事ができ、
ジャズボーカルという生きがいも見つけられた。

周囲がどうなったって、
ぼくは何も変わらない。

●「人生最悪」。そう、あれは40年余り生きてきて、「最悪」と断言できる出来事だった。でも、やめよう、その話は。あの時ぼくは一度死んだんだ●でも、その後に素敵な出会いが一杯あるんだから、人生はやめられない(笑)

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