2011年2月7日月曜日

根幹

「春場所中止」っていうのには、
正直驚いた。

関東大震災があっても、
広島や長崎に原爆が落とされても、
中止されることがなかった本場所である。

一部スポーツ紙が書いていたけど、
「無観客場所」としてでも、
とりあえず開かれるだろうと予想していた。

だから今回の八百長問題について、
相撲協会が相当な危機感を抱いたことは、
想像に難くない。

それにしてもである。

「膿を出し切る」と放駒理事長は言うが、
どうすれば「出し切った」と言えるのか。

「再発防止策の徹底」だって、
力士を24時間365日監視できるはずもない。

所詮出来もしないと分かっていながら、
世間の手前、
ある程度までは徹底する姿勢を見せるという点、
以前の耐震偽装問題とか、
消えた年金問題に通じるものを感じる。

たとえば、
交通事故を根絶したいなら、
交通機関をすべてなくせばいい。

それと同じ論理で、
八百長相撲を根絶させるなら、
相撲をなくせばいい。

とっても簡単、
だが不可能なことだ。

いやむしろ相撲をなくすのは、
交通機関をなくすより難しいかもしれない。

だって相撲は人が二人いれば取れるのだから。。。

それにしても気に入らないのは、
今回の問題に関与してない現役力士や親方が、
そろいもそろって「全く知らなかった」と言っている点だ。

あんたたちが知らなかったはずないだろう。

マスコミもそういう意味では同じだ。

「大相撲の根幹を揺るがす大問題」というが、
「大相撲の根幹」とは何ぞや。

問題の根幹は、
そこをはっきさせることから始めるべきだ。

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