23年連続で司法試験を受け続け、
ついに合格を果たした女性の話を、
NHK「ドラクロワ」で知った。
録画をさっと見ただけなので、
かなり不正確だと思うけど、
彼女、
結婚4ヶ月で離婚したものの、
その時妊娠3カ月で、
保険の外交員をしながら勉強を始めたそうだ。
3年で合格する意気込みだったけど、
「二足のわらじ」状態で受かるほど甘くはなく、
目標を10年に変更。
しかしそれも達成できず、
あきらめようとした時、
小学生になっていた息子に、
「夢をあきらめるな」と言われ奮起。
仕事をクリーニング店の受付に変えて、
懸命に勉強を続けるも、
やっぱり落ち続けた。
不合格20回目を超えたあたりには、
彼女はこう思っていたという。
「ここであきらめたら私の人生は終わりだ」と。
「敗残者」
「負け犬」という言葉も使ってたな。
そして迎える23回目の試験。
なんとその10日前に、
母親が亡くなり、
さすがにその年だけは受験をあきらめようとしていたら、
すでに26歳になった息子に、
「葬式はすべてぼくが仕切るから勉強して」と励まされ、
ついに合格する。。。
今、
こうやってさらっと振り返ってみただけでも、
彼女が歩んだ道のりに深く心が揺さぶられる。
23回目にして自分の受験番号が合格掲示板にあるのを見て、
彼女は「この試験って受かるんだと思った」と言っていた。
この実話が語るのは、
「かなわない夢はない」とか、
「努力する姿こそが尊い」とか、
通り一遍の言葉では表現しきれない。
それ以上の何かだ。
現実には、
あきらめずに頑張っても、
結局夢かなわず死んでいく人が99%なのだけど、
それでも彼女のように成し遂げた人が、
今の世にいるのだということが、
「頑張っている」人への最上のエールになったと思う。
61歳にして弁護士になった彼女の笑顔は、
とってもチャーミングだった。
●ドラクロワって「ドラマチックな苦労話」の略だとか。でもこれ、苦労話の域を遥かに超えてるよ。
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