人生最悪の出来事があったからこそ、
素敵な人との出会いもあった、
と書いた矢先、
そのうちのお一人が亡くなられた。
その方は、
ぼくが末席にいる、
とある会の古参会員で、
会の精神的支柱ともいえる存在だった。
親父と同じぐらいの年齢にもかかわらず、
居丈夫で声が大きく、
出身地の広島なまりが交じった関西弁で、
人生経験やご家族との触れあいについて、
お会いするたびに話しておられた。
奥様も、
御主人に負けぬ大きな声の話好きな方で、
とっても世話好きな「おばちゃん」で、
いつもユーモアたっぷりに、
夫婦喧嘩の話などをされていた。
ここ数か月ほど、
入退院を繰り返しておられたようで、
昨年末にお見かけしたのが最期になってしまった。
かなり弱っておられるようだったけど、
まさかこんなに早くお亡くなりになるとは思わなかった。
「まさかこんなに」
よく慣用句的に使われる言葉だけど、
今回は本当にそう思っている。
どんなに聞かされていようと、
あの方が亡くなるということが、
にわかに信じがたい。
だから、
メールで訃報を受け取ったものの、
仕事中はあまりピンとこなかったのだけど、
帰宅してからだんだんと、
ありし日の姿や声が思い出されて仕方がない。
いつも会の中心にいて、
ぼくら末席を含め、
会全体の雰囲気を温めていた。
天上からも、
「がんばりんさい」と、
励まし続けてくださるだろうか。
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