出勤すると突然、
4年前までぼくが座っていた席に、
今日座るかと、
上司が打診してきた。
そう、
ぼくはかつてあの席に座って仕事していたのだ。
東京出向から戻ってきてからの数ヶ月間。
仕事面で乗りに乗っていたころだ。
それが、
私生活上のトラブルで心身ボロボロとなり、
ついには休職する羽目になってしまった。
あっという間の「天国から地獄」だった。
8ケ月たって復職して、
一時はまたそこに座ったのだが、
周囲の声なき声で引きずり下ろされ、
以来4年、
再びそこに座ることなど想像もできなかったし、
実際だれもぼくにそんなことは言ってくれなかった。
二つのピラミッドの、
一つの頂点。
そこへの道は永遠に閉ざされたと思ったし、
その席の近くに行くことさえはばかられた。
だから、
今日は二つ返事で引き受けてもよかった。
そうすれば、
屈辱の日々にケリをつけることが出来たかもしれなかった。
でも、
ぼくはやんわり辞退した。
昨日も書いたように、
虚脱状態の今のぼくに「そこ」に座る資格はないと思った。
出来る出来ないじゃなく。
せめて前日に言ってくれてりゃ、
それなりの心構えもしただろうが、、、
今日のところは、
そういう提案があったことを喜びに思おう。
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