出勤前にドトールでコーヒーを飲んでいたら、
上司から電話がかかってきた。
「今日は人足りてるから休んで」
会社まであと5分のところなのに。。。
まるで日雇い労働者だ。
それでも本来なら喜ぶべきところなのだろうが、
「余剰人員」と宣告されたようで、
一抹の寂しさを感じるのは、
サラリーマンの性かもしれない。
それにしても、
目的なく一人歩く梅田は寂しい。
イヤホンで音楽を聞いているから、
声は聞こえないけど、
周囲の人はみな、
週末を楽しく過ごそう感でみなぎっている。
逃げるようにジャンカラに入った。
考えてみれば久し振りだ。
窮屈な個室が妙に懐かしく、
「歌をうまくなるぞ」と初心に戻った気がした。
ついでに映画館に寄ろうか迷ったが、
結局、
観たかった「トイ・ストーリー3」をTUTAYAで借りて観た。
1も2も観てないのだけど、
ストーリーはよく分かったし、
確かに面白かった。
でも、
子供向けアニメにも関わらず、
ちょっとしたスペクタクルな場面で先の地震や津波を連想してしまい、
「シャレになんない」って感じたのは、
自分でも意外だった。
震災前なら、
単純に楽しめたのだろうけど。
こんな感覚は、
阪神大震災の時にはなかった。
そういう意味で、
何か東日本大震災って、
本当に大きな時代の転換点になるように思う。
昭和から平成とか、
バブル前と後とか、
いろいろ時代の区切り方ってあるけど、
それらとはちょっと違う感じ。
日本人全体が心に傷を負ったという点では、
アメリカにおける9・11以前と以後に近いかな。
とても大きく言えば、
震災前までが「戦後」で、
これからは「震災後」みたいな。
文章で言えば「、」ではなく「。」でもなく、
段落変えとか新たな章を設けるとか、
はたまた分冊するとか、
新たな日本史の始まりを予感させる。
●ちょっと思うのは、日本のアーティストの立ち上がりが遅い気がする。海外の方が反応が早く、チャリティーアルバムを配信している。たぶん海外での報道の方がシビア=現実的なんだろう。日本は海外向けにはちゃんと広報して、国内向けには別の穏便バージョンを流しているのではなかろうか?日本人はただ知らされていないだけのような気がしてならない。
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