2011年4月19日火曜日

対処

地震が起きた時、
ぼくは自宅にいて、
しばらくテレビに釘付けになったということは、
以前に書いた。

その時テレビに映っていたのは、
何県だかわからないけど、
高速道路のような道路で、
そこへまさに津波が迫り来る場面だった。

路上には数台の車がいて、
そのうちの確かトラックだったと思うけど、
津波が来る方に進もうとしていて、
画面を見ながら母と、
「そっちちゃうやん」って大声を上げていた。

こんな話を今更するのかというと、
先日帰宅のタクシーで相乗りした先輩の親族が、
地震の時に仙台空港の近くを車で走行中で、
とにかくラジオが「高台に逃げろ」と言うのだけ聞いて、
難を逃れたという話を聞いたからだ。

ぼくと母が「そっちちゃう」と言っていたドライバーにしたって、
高台に逃げたかったのだろう。
でも、
ひょっとしたら初めて通る道だったかもしれないし、
ならば海や川がどちらか、
とっさには分からなかったとしても不思議じゃない。

あぁ、
ぼくは何も考えていなかったんだなぁって。

冷静に、
状況を俯瞰して正論を言うのは容易い。

いわんや結果論おや。

ぼくなんか、
ありきたりな日常生活で、
普通に起きていることにすら、
満足に対処できてないのだ。

100年だか1000年に一度の大事には、
何一つまともに対処できないと思う。

他人のことを偉そうに批判するのは、
そんな駄目な自分を自覚してからでないといけないと、
自戒した次第。

●登校中の児童の列にトレーラー。関東の人、なんか無常感に襲われてないかな。本当に一寸先のことも、ぼくらは見えないのだ。

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