2011年4月26日火曜日

肉声

スーちゃん最後の肉声

あまりに見事というほかない。

10数年にわたるガンとの闘病を、
公にすることなく、
しかも、
自分の葬式で流すメッセージを、
人知れず用意しておくなんて、、、

トップアイドルから女優に転身し、
55歳で逝ってしまった人生は、
あまりにも駆け足だった。

でも、
人は必ずいつか死ぬのだということを前提にすれば、
彼女ほど鮮やかに人生の幕引きを出来る人は、
そう何人もいるわけではない。

その内容がまたすごい。

東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、
「天国でお役に立ちたい」と言う一方で、
夏目雅子のように「復活」して、
社会に恩返ししたいと「予言」までしている。

そこから感じ取れるのは、
目の前に見える死への覚悟と、
この世への強烈な執着だ。

か細く優しい声だけど、
死してなお存在の記憶を残そうとする、
秘した情念はすさまじい。

これで2011年はぼくらにとって、
震災と同時に、
「スーちゃんが死んだ年」として記憶される。

彼女は「最後の肉声」を残すことによって、
自らそれを成し遂げた。

スーちゃんは、
そしてキャンディーズは、
本当の「伝説」になった。

●旦那さんのカチンコの演出がまた、、、●映画週間タイムアウト。1本残して返却しなきゃならなくなった。でも「阪急電車」を含め1週間で5本鑑賞だから、まあまあか。

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