「スーちゃん最後の肉声」
あまりに見事というほかない。
10数年にわたるガンとの闘病を、
公にすることなく、
しかも、
自分の葬式で流すメッセージを、
人知れず用意しておくなんて、、、
トップアイドルから女優に転身し、
55歳で逝ってしまった人生は、
あまりにも駆け足だった。
でも、
人は必ずいつか死ぬのだということを前提にすれば、
彼女ほど鮮やかに人生の幕引きを出来る人は、
そう何人もいるわけではない。
その内容がまたすごい。
東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、
「天国でお役に立ちたい」と言う一方で、
夏目雅子のように「復活」して、
社会に恩返ししたいと「予言」までしている。
そこから感じ取れるのは、
目の前に見える死への覚悟と、
この世への強烈な執着だ。
か細く優しい声だけど、
死してなお存在の記憶を残そうとする、
秘した情念はすさまじい。
これで2011年はぼくらにとって、
震災と同時に、
「スーちゃんが死んだ年」として記憶される。
彼女は「最後の肉声」を残すことによって、
自らそれを成し遂げた。
スーちゃんは、
そしてキャンディーズは、
本当の「伝説」になった。
●旦那さんのカチンコの演出がまた、、、●映画週間タイムアウト。1本残して返却しなきゃならなくなった。でも「阪急電車」を含め1週間で5本鑑賞だから、まあまあか。
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