2012年5月5日土曜日

反発

低反発球、
いわゆる「飛ばないボール」が、
プロ野球に導入されて2年目になる。

初年の昨年は、
予想通りピッチャー優位の「投高打低」だった。

でも、
プロなんだから今年はもう少し打つだろう、
予想は楽観的だったが見事にはずれ、
今年も圧倒的な投手優位が続いている。

当然ロースコアの試合が多く、
試合時間も短い。

これを「投手戦が増えた」と片付けてしまうのは早計で、
度を過ぎて点が入らない試合は、
単純に「面白くない」。

息詰まる投げ合いもいいけど、
「野球の華」と称されるホームランだって、
そこそこは見たい。

何事も程度問題である。

実際、
華が減った球場の観客動員は減っているという。

そもそも低反発球は、
「球も大リーグと同じ条件で」という趣旨で導入された。

確かに以前のプロ野球の球は、
大リーグ使用球に比べて「飛んだ」

反発係数という規格そのものが、
大リーグより「飛ぶ」ように設定されていたのだから、
これは当然だった。

そこで低反発球は、
反発係数を大リーグに合わせたのだが、
実際には大リーグの球よりも「飛ばない」のだそうだ。

何でそんなことになったのかというと、
大リーグの球は結構アバウトに作られているからだという。

つまり実際には規格より「飛ぶ」球が多いというのだ。

日本のメーカーは、
律儀に係数通りの球を作っているもんだから、
こんな逆転現象が起きたとの見方もある。

そのあたりの検証も含め、
早いところ対策を打たないと、
ファンの反発係数は高まる一方なのである。

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